2024年10月28日 | ◆第29回フィラーシンポジウム参加者募集◆ 第29回フィラーシンポジウムの参加者を募集します。 参加連絡フォームからお申込みください。 ご講演される方も必ずお申込みください。 申込締め切りは11月15日(金)です。 皆様のご参加お待ちしております。 記 第29回フィラーシンポジウム 日時:2024年11月25日(月)・26日(火) 場所:ホテルグランテラス富山とオンラインのハイブリッド開催 対面 参加費9,000円・宿泊費6,000円・交流会費5,000円 オンライン 参加費9,000円 プログラムはこちら |
2024年10月28日 | ◆第29回フィラーシンポジウム講演募集終了◆ 第29回フィラーシンポジウムの一般講演、会社製品紹介の募集は終了しました。 多数のお申込みありがとうございました。 記 第29回フィラーシンポジウム 日時:2024年11月25日(月)・26日(火) 場所:ホテルグランテラス富山とオンラインのハイブリッド開催 |
2024年10月15日 | ◆第207回フィラー研究会が開催されました◆ 参加登録者は120名でした。 多数のご参加ありがとうございました。 記 第207回フィラー研究会 日時:2024年9月20日(金) 13:00~ 場所:Microsoft Teamsによるオンライン開催 13:30~14:30 講演①:半導体パッケージ向け材料の最新動向 味の素ファインテクノ株式会社 研究開発部 第4グループ 中村 洋介 氏 (休憩15分) 14:45~15:15 会社製品紹介①:「小さなものを小さくつくる」小型射出成形装置のご紹介 エプソンテックフオルム株式会社 EF営業部 取締役 Es Factory統括 加藤 光利 氏 15:15~15:45 会社製品紹介②: 周波数領域サーモリフレクタンス顕微鏡を用いた放熱フィラー粒子の熱伝導率計測 サイエンスエッジ株式会社 藪本 宗士 氏 (休憩15分) 16:00~16:30 会社製品紹介③:酸化鉄顔料 戸田工業株式会社 創造本部 横田 昌幸 氏 16:30~17:00 会社製品紹介④: 日油株式会社の分散剤のご紹介 日油株式会社 機能材料事業部 研究開発部 千鳥研究所 小室 晴香 氏 講演①: 味の素ファインテクノは長きにわたり有機半導体向け層間絶縁材料を供給し続けており、半導体の高性能化に寄与してきました。昨今のデータ通信量増大に伴い、高周波対応と高密度対応の要求が高まっており、これらの要求に答える層間絶縁材料の動向をご紹介いたします。また、多様なパッケージ構造を可能にする封止樹脂についてもご紹介させていただきます。 会社製品紹介①: 弊社の前身の会社である新興セルビック株式会社時代から小型射出成形機の開発を主導し、セイコーエプソン株式会社のグループ会社になって以降も、「省・小・精」のものづくりに求められる機能の大幅な向上に携わる開発責任者 加藤光利が弊社小型射出成形装置「AEシリーズ」の開発の意図や、こだわりポイントについて説明します。特に引合いが多い市場の1つである材料開発向けとして、熱伝達率に優れ、高いレスポンス性能を持ち、省材料成形、材料への熱ストレス低減等の「AEシリーズ」の特長に触れながら様々な材料への対応力、実績をご紹介します。 会社製品紹介②:熱伝導性の高い複合材料の開発の興隆に伴い、放熱フィラーの熱物性値の評価の重要性が高まっている。多くのフィラーは数十μm以下の粒子で、単結晶体や多結晶体、微粒子の凝集体などさまざまな種類が存在する。また、粒子内部に微視的な空隙があるなど品質にもばらつきがある。熱伝導フォノンの平均自由行程は粒径や構造により制限されるため、フィラーの熱伝導率はバルクとは異なると考えられるが、粒子が小さいため従来法では計測できなかった。我々は、光の回折限界まで集光した微小レーザースポットで試料を加熱する周波数領域サーモリフレクタンス顕微鏡を開発し、個々の粒子の熱伝導率計測を試みた。本発表では、その実測事例を紹介する。 会社製品紹介③:酸化鉄は鉄が酸化したいわゆる「鉄さび」であり、人類はこの酸化鉄を古くから着色顔料として使用してきた歴史があります。着色顔料として主に、赤(α-Fe2O3)、黄(α-FeOOH)、黒(Fe3O4)の三種類が使用されており、その中でも赤色酸化鉄顔料は「ベンガラ」と呼ばれ、耐候性、耐薬品性、着色力、隠蔽力、分散性等に優れ、比較的安価に入手可能な無機材料であり、古くから様々な分野で使用されています。本講演では、これら酸化鉄顔料の特徴、用途や製造方法を紹介させていただきます。 会社製品紹介④:当社は、セラミックス・金属材料成形用添加剤として、分散剤、バインダー、可塑剤・接着性向上剤、消泡剤、滑剤など多様なラインナップを取り揃えております。当社のセラミックス・金属材料用湿潤分散剤は液体中に分散しにくい無機粉体粒子を細かく均一な分散状態にし、粉体粒子の沈降や凝集を防止し、金属ペーストやスラリーの長期安定化を実現させます。当社では、多様な粉体粒子、および多様な溶剤に対応するために、分子量、吸着基種類、および溶剤への溶解性に着目し、分散剤の開発に取り組んでいます。本講演ではセラミックス・金属材料向けの分散剤の開発アプローチおよび新規分散剤についてご紹介致します。 |
2024年10月15日 | ◆2024年フィラー研究会・難燃材料研究会合同セミナーが開催されました◆ 参加登録者は90名でした。 多数のご参加ありがとうございました。 記 2024年フィラー研究会・難燃材料研究会合同セミナー 日 時 :2024年9月5日(木) 12:55~17:25 会場:福井大学 アカデミーホール 参加形態:対面およびMicrosoft Teamsによるオンライン開催 参加費:無料 懇親会:有料3000円(現地にて徴収させていただきます) プログラム: 12:55~13:00 開会のご挨拶 フィラー研究会 会長 永田 員也 13:00~13:40 招待講演:熱伝導性フィラー/プラスチックの溶融混練 福井大学 田上 秀一 氏 13:40~14:00 繊維表面処理剤が複合材料の力学特性に及ぼす影響 福井大学 植松 英之 氏 14:00~14:20 耐熱・難燃性を備えたパラ系アラミドエアロゲル繊維の創出 福井大学 廣垣 和正 氏 (休憩10分) 14:30~15:10 招待講演:シリコーン系複合材料の難燃技術 富士高分子工業株式会社 服部 真和 氏 15:10~15:50 脱炭素プロセスで製造したタルクとそれを充填したコンポジットの用途展開 富山県立大学 永田 員也 氏 (休憩10分) 16:00~16:40 招待講演:究極の超軽量材料による宇宙・空のフロンティア開拓 名古屋大学 上野 智永 氏 16:40~17:00 繊維用難燃剤と繊維用難燃剤の加工方法 日華化学株式会社 杉谷 強志 氏 17:00~17:20 EVs動向と車両用バッテリー難燃部材 富山県立大学 大越 雅之 氏 17:20~17:25 閉会のご挨拶 難燃材料研究会 会長 大越 雅之 17:45~ 懇親会(福井大学生協) 主 催 :フィラー研究会/一般社団法人 難燃材料研究会 協 賛 :福井大学繊維・マテリアル研究センター、日本難燃剤協会、オートモーティブ・コンポジット研究会、公益社団法人火災学会、日本プラスチック工業連盟、一般社団法人電線総合技術センター、一般社団法人プラスチック成形加工学会、プラスチック技術協会 |
2024年8月14日 | ◆第206回フィラー研究会が開催されました◆ 参加登録者は71名でした。 多数のご参加ありがとうございました。 記 第206回フィラー研究会 日時:2024年7月19日(金) 13:00~ 場所:Microsoft Teamsによるオンライン開催 (参加登録された方へ事前に会議リンクを送付します) 13:30~14:30 講演①:航空機内装品への複合材の適用について 株式会社ジャムコ 技術イノベーションセンター 小川 賢一 氏 (休憩15分) 14:45~15:15 会社製品紹介①:フィラーを含む試料観察の前処理について メイワフォーシス株式会社 セールスプロモーション 川島 奨 氏 15:15~15:45 会社製品紹介②:自転公転ミキサーの原理や事例と、あわとり練太郎ARE-312製品紹介 株式会社シンキー 国内営業部 八十島 雅史 氏 (休憩15分) 16:00~17:00 講演②:レオロジー測定を用いたセルロースナノファイバ―水溶液の流動特性と分散特性の評価 株式会社アントンパール・ジャパン ビジネスユニット 宮本 圭介 氏 講演①:カーボン繊維複合材(CFRP)は軽量・高剛性という特性から、スポーツやモビリティ分野で採用されることも多く、レーシングカーやゴルフシャフト、釣り竿など一般的にも高性能品のイメージと共に目にすることの多い素材だが、航空分野では飛行機の機体構造の素材としても利用されている。本講演では、飛行機に搭乗の際により身近な存在となるラバトリー(トイレ)・ギャレー(厨房)等の旅客機の内装分野における、弊社での複合材の適用例とその要求特性等についてご紹介する。 講演②:一般的に乳化・分散系のせん断流動挙動は、せん断速度の増加と共に内部構造の破壊や細分化により粘度が減少するshear thinning挙動を示すものが多い。セルロースナノファイバ―(CNF)は水分散液として調整されるが、CNFの高アスペクト比により、球形粒子分散系と比較して低濃度領域で繊維間の相互作用が発現し、そのレオロジー挙動は濃度ともに複雑な挙動を示す。その流動特性をレオロジー測定と小角光散乱測定(SALS)を組合せ、同時測定することで、せん断流動場におけるレオロジー挙動とCNFのマクロな構造変化との関係を考察した事例を紹介する。 会社製品紹介①: FRPやCMCといった複合材料は、母材が持つ機能に、更なる強度や耐熱性などの機能向上を果たすが、硬度の異なる複合材料となるため、分析前処理の精密加工は難易度が高いとされる。そこで、弊社が取り扱う精密切断・表面仕上げ装置に関するアプリケーションや、装置特長の紹介を行う。あわせて、走査型電子顕微鏡観察に必要なコーティング装置や、加工前に行う樹脂包埋作業を補助する装置など、あらゆる分析前処理装置ラインナップの紹介も併せて行う。 会社製品紹介②:自転公転ミキサー「あわとり練太郎」シリーズは、研究開発や素材開発に携わる企業、大学、研究機関等に数多く採用いただいております。今回、あわとり練太郎の基本原理である「2つの遠心力の組み合わせによる撹拌・脱泡の仕組み」と自転公転ミキサーによる撹拌・脱泡事例をご説明させていただきます。 また、撹拌力・脱泡力が向上した新製品「あわとり練太郎ARE-312」の特長や、新たに搭載されたPC接続機能の活用方法等をご紹介させていただきます。 |
2024年6月22日 | ◆フィラー研究会第3期第2回講習会が開催されました◆ 参加者は対面17名、オンライン25名でした。 多数のご参加ありがとうございました。 記 第3期第2回講習会「フィラー分析の基礎」 <開催にあたって> 本講習会は,フィラー研究会の定例研究会やシンポジウムと異なり、フィラーに関するさまざまなテーマを中心に構成、もう一度じっくりとフィラーについて学ぶことを目指し、開催しています。フィラーはプラスチック、ゴム、塗料、接着剤など多岐の用途で性能向上や機能付与を目的にポリマーに複合化する充填材です。フィラーの化学的・物理的性質が複合材としての性能や機能に大きく影響を与えます。しかし、要求特性を満足する複合材の設計においては、技術者がその分析結果から長年の経験により、いわゆる職人芸を発揮し、実用化しているのが現状ではないでしょうか。技術伝承と開発の効率化のためにフィラーの各種特性を系統的に理解し、科学として複合材の配合設計に生かす必要があるのではないでしょうか。今回の講習会では、「フィラー分析の基礎」として、フィラーの化学的・物理的性質が複合材の性能や機能にどのように影響するのかを概論から系統的な整理を行い、フィラーの各種評価測定法の各論を学んでいただき、皆様の研究開発の一助になればと企画いたしました。 日時:2024年6月18日(火) 9:55~16:45 場所:大阪産業技術研究所森之宮センター大講堂(〒536-8553 大阪市城東区森之宮1丁目6番50号)での対面およびMicrosoft Teamsによるオンラインのハイブリッド開催 9:55~10:00 開会の挨拶 講習会担当 棚橋 満 氏 10:00~11:00 概論フィラー: 化学的・物理的性質が複合材の性能や機能に与える影響 富山県立大学(フィラー研究会会長) 永田 員也 氏 11:00~12:00 粉砕技術と粉体特性概論 東北大学名誉教授 齋藤 文良 氏 12:00~13:00 休憩(1時間) 13:00~13:50 フィラーの粒子径分布評価 株式会社島津製作所 鮫島 寛幸 氏 13:50~14:40 分散安定性評価におけるゼータ電位、粒子径測定 大塚電子株式会社 稲山 良介 氏 14:40~15:00 休憩(20分) 15:00~15:50 ガス吸着法によるフィラー材料のBET比表面積評価とその応用 マイクロトラック・ベル株式会社 吉田 将之 氏 15:50~16:40 粉体物性の評価方法 株式会社セイシン企業 椎 一由 氏 16:40~16:45 閉会の挨拶 フィラー研究会会長 永田 員也 氏 申込方法:フィラー研究会ホームページ(https://www.filler-society.org)のメニュー「定例研究会/シンポジウム申込」→「参加連絡フォーム」より、イベント名「第3期第2回講習会」を選択し、必要事項を入力してください。 申込期限:2024年6月10日(月) 参加費 :会員10,000円/人(非会員の方はご相談ください) 参加費支払方法:銀行振込 (振込先:北陸銀行 太閤山支店 普通6017122 フィラー研究会) |
2024年4月23日 | ◆第205回フィラー研究会が開催されました◆ 参加登録者は118名でした。 多数のご参加ありがとうございました。 記 第205回フィラー研究会 日時:2024年4月19日(金) 13:00~ 場所:Microsoft Teamsによるオンライン開催 (参加登録された方へ事前に会議リンクを送付します) 13:30~14:30 講演①:界面を利用したソフト複合材料の構造物性制御 三重大学大学院工学研究科応用化学専攻 教授 鳥飼 直也 氏 (休憩15分) 14:45~15:15 会社製品紹介①:銅及び亜酸化銅ナノ粒子の製品紹介 福田金属箔粉工業株式会社 真鍋 拓也 氏 15:15~15:45 会社製品紹介②:マイクロカプセルの緩み止め剤への応用 株式会社ニッセイテクニカ 研究開発部 西村 公一 氏 (休憩15分) 16:00~17:00 講演②:車載用電池と電池製造における粉体技術 産業技術総合研究所関西センター 名誉リサーチャー 境 哲男 氏 講演①:分子中にフィラーを添加した高分子コンポジットをはじめ、ソフト複合材料は材料中に物質間の界面の領域が広く存在する。この界面領域は極薄ではあるが、界面積が広大なために、界面特性の僅かな変化がソフト複合材料の特性・機能に大きな違いをもたらす。ここでは、界面を利用したソフト複合材料の構造物性の制御の例として、高分子コンポジットのフィラーの分散状態と粘弾性特性、基板上に作製された高分子吸着層上の薄膜の熱的安定性、複合乳化剤により調製されたエマルションの粘弾性特性などを紹介する。 講演②:世界的に電気自動車の普及が進み、蓄電池及び電池材料の生産が急拡大しています。そのため、資源価格が高騰しており、希少資源を用いない電池の開発と実用化が進められています。本講演では、①世界における電池及び電池材料の製造量と販売金額の推移、②各種の車載用電池の反応機構と材料構成、特徴の説明、③量産されている車載用蓄電池の解体調査の結果と今後の方向性について、④固体電池の開発状況と課題、⑤稀少資源を用いない次世代電池の開発動向、⑥まとめと将来展望、のような構成で進めたいと思います。 会社製品紹介①:近年、電子材料や放熱材料の分野で銅の微細粉が注目されており、中でもサブミクロン~ナノオーダーの微細粉はプリンテッドエレクトロニクスなど様々な分野で機能性材料としての応用が期待されています。弊社では、銅ナノ粒子及び亜酸化銅ナノ粒子の製品を製造・販売しており、銅ナノ粒子のSFCPシリーズは一次粒子径が約50nmで溶媒中に湿潤・分散したもの、亜酸化銅ナノ粒子のDCシリーズは50~100nm程度で不規則形状の粒子がケトン系溶媒中に分散した高濃度インクです。これらは、基材に印刷し導体化処理を行うことで低抵抗の銅導体膜を形成することができ、また他の材料と組み合わせることで放熱性や抗菌性などの機能を持たせることが期待できます。 会社製品紹介②:株式会社ニッセイテクニカは、ねじの緩み止め加工専門メーカーとして独自の加工システムを確立し、あらゆるねじサイズの加工を実現しております。緩み止め加工用の塗布液製造から、ネジへの加工、管理まで全て自社で行っているため、細部までお客様のご要望にお応えできるのが強みと考えております。中でも固着タイプと呼ばれる製品を加工する上で重要ポイントとなる、マイクロカプセル作製を自社で行っており、その技術の応用展開も図っています。 |
2024年2月17日 | ◆第204回フィラー研究会・第41回総会が開催されました◆ 参加登録者は78名でした。 多数のご参加ありがとうございました。 記
第204回フィラー研究会・第41回総会
日時:2024年1月30日(火) 13:00~ 場所:Microsoft Teamsによるオンライン開催 (参加連絡された方へ事前に会議リンクを配信します) 13:30~14:15 第41回総会(2023年活動報告・会計報告、2024年活動予告・予算等) (休憩15分) 14:30~15:30 講演:粉砕を利用した材料合成と素材プロセスの開発 東北大学 名誉教授 齋藤 文良 氏 (休憩15分) 15:45~16:15 会社製品紹介①:粉体・ペースト・液体からバルクまで何でも! 素早く!正確に!最新の熱伝導率測定装置「TRIDENT シリーズ」の紹介 株式会社リガク プロダクト本部 熱分析 有井 忠 氏 16:15~16:45 会社製品紹介②:フィラーの高機能化のための粉体単位操作 ホソカワミクロン株式会社 粉体システム事業本部営業統括部 橋本 洵平 氏 講演:微粉砕過程では微粉が相互にあるいはミル内壁に付着・凝集することがある。また、粉砕物が周囲の物質と相互作用し別の物質に変化する場合や、静電気などで粉塵爆発を起こすこともある。このような現象は、粉砕により粒子表面が機械的に活性になるからである。粉砕による粒子表面の物理化学的特性の変化を取り扱う学問分野の一つがメカノケミストリーであり、演者はこの研究を基礎的視点で継続してきた。その内容は、粉砕産物の機械的活性化の機構解明、粉砕法による固相合成と特性評価、ハロゲン含有樹脂・有機物の分解、天然資源・鉱物の新処理法提案、廃棄物・未利用資源からの有価物回収などである。本講演ではこれらの研究概要を紹介する。 会社製品紹介①:電気・電子部品の小型・高集積化に伴い、機器内部で発生した熱が部品内に蓄積され、外部に放熱できないために製品設計に制約が生じております。このため、回路から生じる熱を素早く除去する対策が急務となっており、半導体封止樹脂や放熱シートにおいて、絶縁性を有する熱伝導率の高いフィラーの熱伝導率評価が求められています。熱伝導フィラーとしては、一般にAl2O3やSiO2が使用され、さらに熱伝導率の高いAlN等も検討されていますが、いずれも粉体であるがゆえにその評価が困難となっております。熱伝導率測定装置TRIDENT/MTPSは、バルク材のみならず、粉末・液体・ペースト状の熱伝導率を3秒以内に測定でき、幅広い材料分野の評価に貢献する画期的な手法です。 会社製品紹介②:昨今、金属製部品やパーツを樹脂に置き換えることで、製品の高品質化や生産性のアップにつなげる動きが様々な分野で見られる。樹脂そのものの物性も重要なファクターであるが、その樹脂に添加されるフィラーの特性によっても樹脂の性能を大きく向上させることが可能である。そんなフィラーはほとんどが粉体であり、それらをどのように処理するかによっても特性が大きく変化する。今回の講演では、フィラーの高機能化に対してホソカワミクロンが提供できる粉体技術を紹介する。 |
2023年12月10日 | ◆第28回フィラーシンポジウムが開催されました◆ 対面での参加者は73名、オンラインでの参加者は14名でした。 多数のご参加ありがとうございました。 次回も富山で開催いたします。 記
第28回フィラーシンポジウム
日時:2023年11月27日(月)・28日(火) 場所:ホテルグランテラス富山での対面とオンラインのハイブリッド開催 参加登録費:対面の場合20,000円(参加費10,000円、交流会費5,000円、宿泊費5,000円が含まれます。28日昼食代は研究会負担です。) オンライン参加の場合10,000円 発表者は対面でお申込みください。 プログラム(最終版):こちらからご参照ください。 |
2023年9月15日 | ◆第203回フィラー研究会が開催されました◆ 参加登録者は88名でした。 多数のご参加ありがとうございました。 記 第203回フィラー研究会 日時:2023年9月13日(水) 13:00~ 場所:Microsoft Teamsによるオンライン開催 (参加登録された方へ事前に会議リンクを配信します) 13:30~14:30 講演①:ナノフィラー添加複合材料の成形プロセスに関する研究 福岡大学 工学部 助教 松本 紘宜 氏 (休憩15分) 14:45~15:15 会社製品紹介①:セルロースナノファイバーと樹脂混練 モリマシナリー株式会社 セルロース開発室 山本 顕弘 氏 15:15~15:45 会社製品紹介②:理研ビタミンの相溶化剤のご紹介 理研ビタミン株式会社 稲垣 啓介 氏 (休憩15分) 16:00~17:00 講演②:超高分子量ポリエチレンと多層カーボンナノチューブ複合材の開発 岡山大学 工学部 講師 沖原 巧 氏 講演①:近年プラスチック複合材料の高機能化・高信頼性化を目的に、ナノフィラーを添加したマルチスケール複合材料への関心が高まっている。ナノフィラーの添加位置によって、フィラー/樹脂間の界面強化や、マトリックスの強化等が可能になる。マトリックスへのナノ粒子の添加には、溶融混練技術によって分散させる必要があり、これまで取り組んできた伸長流動を用いたナノ粒子分散技術について紹介する。また、結晶性の熱可塑性樹脂においては、ナノフィラー添加によって、強化繊維周りの結晶成長(トランスクリスタル)が見られ、界面補強効果も期待できる。これらの技術を活用し、射出オーバーモールド成形によるハイブリッドCFRTPの成形・接合技術についても紹介する。 講演②:極めて粘性の高い超高分子量ポリエチレンと凝集力の強く分散しにくい多層カーボンナノチューブをポリエチレン粒子境界に局在化させることにより、複合材料を開発した。この材料は、耐摩耗性と耐衝撃性という両立しにくい性質をともに向上させることができる材料である。 会社製品紹介①:木から製造されたセルロースナノファイバーは循環型資源であり、サステナブル材料として注目されている。セルロースナノファイバーについて、水分散、アルコール分散での特徴としてチキソ性や比表面積の大きさ、繊維の強さを示す結晶化度等がある。またナノ繊維であるセルロースナノファイバーを樹脂へ均一に分散させることにより様々な効果を得ることができる。樹脂混錬する際には添加剤や混錬方法の選定が必要である。発現する効果は強度向上以外にもあることを発見した。 会社製品紹介②:昨今、樹脂量削減のために木粉、米粉、卵殻、石灰石、澱粉などの天然物を樹脂に配合した素材が多く使われるようになってきています。また、リサイクル樹脂の補強のためにガラスファイバーやセルロースナノファイバーを配合した素材が多く使われるようになってきます。これらの混ざりにくい成分を樹脂に混ざるために相溶化剤が求められてきています。当社ではマレイン化PPをはじめとした相溶化剤を製造販売しております。高い変性率を基本的な特徴としています。ほかにも他社にない特徴的な相溶化剤をラインナップしております。これらの製品の概要、効果、機構等をご説明させていただきます。 |
2023年9月2日 | ◆フィラー研究会第3期第1回講習会が開催されました◆ 参加者は50名でした。 多数のご参加ありがとうございました。 記 第3期 第1回講習会「フィラーを用いた材料設計の基礎」 <開催にあたって> 本講習会は、フィラー研究会の定例研究会やシンポジウムと異なり、 フィラーに関する基礎を幅広く学ぶことを目指して開催しています。 今回の講習会では、「フィラーを用いた材料設計の基礎」というテーマで、 フィラーコンポジット特性の発現メカニズムや評価方法に関して学びたいと思います。 日時:2023年8月24日(木) 10:00~16:20 場所:Microsoft Teamsによるオンライン開催 9:55~10:00 開会の挨拶 フィラー研究会運営委員 講習会担当 日笠 茂 11:00~11:00 フィラーコンポジットの特性総論 富山県立大学(フィラー研究会会長) 永田 員也 11:00~12:00 材料特性の測定評価方法 富山県産業技術研究開発センター 川野 優希 12:00~13:00 休憩(1時間) 13:00~14:00 材料力学の基礎とシミュレーション 富山県立大学 真田 和昭 14:00~14:15 休憩(15分) 14:15~15:15 コンポジット中のフィラー測定 粒度分布・配向測定 (株)マーストーケンソリューション 浦口 知生 15:15~16:15 フィラー添加による材料特性の変化-衝撃強度の向上を中心に- 岡山県工業技術センター 日笠 茂樹 16:15~16:20 閉会の挨拶 フィラー研究会会長 永田 員也 申込方法:フィラー研究会ホームページ(https://www.filler-society.org)の メニュー「定例研究会/シンポジウム申込」→「参加連絡フォームより イベント名「第3期第1回講習会」を選択し、必要事項を入力ください。 申込期限:2023年8月10日(木) 参加費 :会員10,000円/人(非会員の方はご相談ください) 参加費支払方法:銀行振込 (振込先:北陸銀行 太閤山支店 普通6017122 フィラー研究会) |
2023年7月22日 | ◆第202回フィラー研究会が開催されました◆ 研究会参加申込は121名でした。 多数のご参加ありがとうございました。 記 第202回フィラー研究会 日時:2023年7月21日(金) 13:00~ 場所:Microsoft Teamsによるオンライン開催 (参加登録された方へ事前に会議リンクを配信します) 13:30~14:30 講演①:セルロース/樹脂複合材料の開発 静岡大学 グローバル共創科学部 准教授 青木憲治 氏 (休憩15分) 14:45~15:15 会社製品紹介①:珪藻土、パーライトのご紹介 昭和化学工業株式会社 研究分析センター 小谷涼音 氏 15:15~15:45 会社製品紹介②:界面現象の先進的分析計、SMARTDROPスマートドロップのご紹介 Provalabs Inc. Jaegon Kim 氏 (休憩15分) 16:00~17:00 講演②:二軸混練押出機によるフィラーコンパウンドのシミュレーション技術 株式会社日本製鋼所 イノベーションマネジメント本部 先端技術研究所 成形加工グループ 担当課長 福澤 洋平 氏 講演①:セルロースナノファイバー(CNF)をPP中に均一分散させることは容易ではなく、現時点で大きな技術課題となっています。当研究室では、複合材料設計において必須添加剤である無水マレイン酸変性PP(MAPP)に着目し、CNFの分散性向上に適したMAPPの設計およびCNF/MAPP複合化プロセスの開発を行ってきました。CNFを樹脂中に均一分散させることで網目状構造を形成させ、CNFならではの機能を活かした製品開発も行っております。また、脱炭素社会実現に向けてマイクロレベルのセルロース系材料を補強材としたガラス繊維代替を目指したセルロース系複合材料の開発も行っております。本講演では、研究内容や進捗について御紹介します。 講演②:二軸スクリュ押出機によるフィラーコンパウンドプロセスの概要を説明します。二軸スクリュ押出機を用いたコンパウンドプロセスでは、押出機の運転条件、樹脂の材料物性や溶融による状態変化など様々な要因が複雑に作用するため、これらの現象を理解・解明することは容易ではありません。そのためのシミュレーション技術は必要不可欠となっており、問題解決のためには様々なシミュレーション手法を駆使して対応することが求められます。これらフィラーコンパウンドに関するシミュレーション技術について紹介します。 会社製品紹介①:弊社は日本各地に珪藻土およびパーライトの鉱床を有し、製造販売を行っております。昨今、最大の特徴である多孔質性を生かし、珪藻土はお風呂マットや壁材として、パーライトは園芸用品として身近な存在となりました。また日用品以外にも工業的には濾過助剤をはじめ、充填材や建材としても利用されており広く産業を支えています。今回は珪藻土・パーライトの成り立ちから特徴、様々な利用方法及び弊社製品ラインナップまで幅広くご紹介いたします。 会社製品紹介②:濡れ性は生活に身近な現象で、工業分野は多肢に渡ります。例えば、機能性フィラーによる表面改質は撥水性を向上し防水性を高めます。濡れ性は、液滴画像から接触角を測定し評価しますが、高粘性や超撥水性では重力や光外乱等の影響で画像が歪み、緻密な分析を難しくしてきました。本日、発表するSMARTDROPは、世界で初めてBashforth-Adams式を画像分析に適用し、歪み画像の影響を極力減じ、分析者の習熟に関係なく、高精度、高再現性の分析を可能としました。本講演は、SMARTDROPの特徴を実例と供にご紹介します。 |
2023年5月6日 | ◆第201回フィラー研究会が開催されました◆ 研究会参加申込は128名でした。 多数のご参加ありがとうございました。 記 第201回フィラー研究会 日時:2023年4月18日(火) 13:00~ 場所:Microsoft Teamsによるオンライン開催 (参加登録された方へ事前に会議リンクを配信します) 13:30~14:30 講演①:多糖類を基盤とする海洋生分解性プラスチック 大阪大学大学院工学研究科 教授 宇山 浩 氏 (休憩15分) 14:45~15:15 会社製品紹介①:AlNパウダー、BNパウダー、黒鉛系フィラーの紹介 巴工業株式会社 化学品本部 機能材料部第二課 平塚 凌 氏 15:15~15:45 会社製品紹介②:ムライト系セラミックス製品のご紹介 伊藤忠セラテック株式会社 セラビーズ販売部 田邉 潤 氏 (休憩15分) 16:00~17:00 講演②:樹脂の冷凍粉砕 森六ケミカルズ株式会社 ファインケミカル部 機能材料課 スペシャリスト 照井 愼一 氏 講演①:廃プラスチックが社会問題化したことを契機に生分解性プラスチックへの関心が高まっている。また、地球温暖化防止、循環型社会構築に貢献するバイオマスプラスチックの普及も社会的に重要視されている。本講演ではデンプンを基盤とする海洋生分解性プラスチックの開発に関し、デンプン/セルロース複合材料、デンプン/生分解性プラスチックブレンドを中心として、開発動向や将来展望を述べる。また、演者らが立ち上げた産学連携プラットフォーム「海洋生分解性バイオマスプラスチック(MBBP)」の活動についても紹介する。 講演②:各種樹脂材料における液体窒素(LN2)を用い粉砕について、樹脂材料を冷凍脆化させ高分子、低分子熱可塑性、熱硬化性など樹脂の特性を含め、冷凍脆化粉砕とは何かという事と各種樹脂がどこまで微粉砕可能かを紹介。又、樹脂の微粉化がなぜ必要か?樹脂を粉砕して微粉化することによってどのような効果があるのかを紹介すると共に冷凍粉砕においてどのような粉砕機が用いられているか、実際の一般的な冷凍粉砕装置フローも説明いたします。 会社製品紹介①:高絶縁性と、高熱伝導率を有するフィラーは、5Gやパワー半導体関係、EV化に関係する放熱部材向けで、近年ますます需要が高まっています。Momentive TechnologyのBNパウダーは、幅広いラインナップと、大きな生産キャパシティが特徴です。Thrutek社のAlNパウダーは、幅広い粒子径のラインナップや、カスタマイズ可能な点が特徴です。今回の講演では、上記の絶縁放熱フィラーについて詳細な説明を行います。導電性黒鉛フィラーについても紹介予定です。 会社製品紹介②:弊社は愛知県瀬戸市でセラミックス製品の製造を深耕しており、セラミックス工業材料のグローバルニッチを目指しています。今回紹介したい弊社セラミックス製品は、人工的に合成したムライト質の球状粒子です。粒子サイズは数十μm程度で、フィラー材料としては比較的大きな粒子サイズとなります。特性はシリカに近い線膨張係数を有しており、耐熱性に優れ、クオーツなどの遊離ケイ酸を含みません。製品単体でのご使用はもちろん、他のフィラー材料との組み合わせも提案していきたいと思います。 |
2023年2月12日 | ◆第200回フィラー研究会・第40回総会(オンライン開催)が開催されました◆ 研究会・総会参加申込は98名でした。 多数のご参加ありがとうございました。 記 第200回フィラー研究会・第40回総会 日時:2023年1月24日(火) 13:00~ 場所:Microsoft Teamsによるオンライン開催 (参加登録された方へ事前に会議リンクを配信します) 13:30~14:20 第40回総会(2022年活動報告・会計報告、2023年活動予告・予算など) 14:30~15:30 第200回記念講演 「フィラー研究会の歩みと将来展望」 フィラー研究会 会長 永田 員也 氏 15:45~16:45 基調講演 「責任ある鉱物調達の背景と最新の国際動向」 (一社)電子情報技術産業協会 責任ある鉱物調達検討会 啓発・広報チーム リーダー 山本 哲司 氏 基調講演:グローバル社会における人権や環境問題への関心の高まりを受け、近年、企業に対する「責任ある鉱物調達」取り組みへの期待や要請が強まり、また、取り組みの対象となる鉱物や対処すべきリスクの範囲が拡大されてきています。その国際的な背景および最新の動向について概説するとともに、鉱物が採掘される鉱山から最終製品の製造に至る、長く複雑なグローバルサプライチェーンにおける負の影響を特定・検知し、防止・軽減するための企業および業界としての取り組みについてご紹介します。 |
2022年12月19日 | ◆フィラー研究会・難燃材料研究会合同シンポジウム2022(オンライン開催)が開催されました◆ 研究会参加申込数は113名でした。 多数のご参加ありがとうございました。 記 フィラー研究会・難燃材料研究会合同シンポジウム2022 日時:2022年11月7日(月)10:25~16:25 場所:Microsoft Teamsによるオンライン開催 (参加登録された方へ事前に会議リンクを配信します) 10:25~10:30 開会の挨拶 フィラー研究会 会長 永田 員也 氏 10:30~12:00 サーキュラーエコノミーセッション1 10:30~11:00 フィラーのカーボンフットプリントについて 富山県立大学・フィラー研究会 会長 永田 員也 氏 11:00~12:00 サーキュラーエコノミーと難燃材料 難燃材料研究会 理事 位地 正年 氏 12:00~13:00 昼休憩(60分) 13:00~15:10 サーキュラーエコノミーセッション2 13:00~13:30 自動車用途における難燃材料について 難燃材料研究会 会長 大越 雅之 氏 13:30~14:00 CFRPのリサイクル技術について 三菱ガス化学トレーディング(株)新規事業開発室長 長井 聡 氏 14:00~14:30 タルクを用いた樹脂洗浄剤について 林化成(株) 事業本部 開発部 開発グループ 古和 大典 氏 14:30~15:00 フィラー充填複合材料の熱伝導率予測シミュレーション技術 富山県立大学 工学部 機械システム工学科 真田 和昭 氏 15:00~15:20 休憩(20分) 15:20~16:20 一般セッション 15:20~15:50 大小コロイド粒子の自己集積法を用いた無機/ポリマー系 ナノコンポジットの調製と材料特性 富山県立大学 工学部 機械システム工学科 棚橋 満 氏 15:50~16:20 ブッス・ニーダーによるハロゲンフリー 難燃材ケーブル・コンパウンド (株)ブッス・ジャパン 代表取締役社長 平井 和彦 氏 16:20~16:25 閉会の挨拶 フィラー研究会 副会長 真田 和昭 氏 |
2022年9月27日 | ◆第199回フィラー研究会(オンライン開催)が開催されました◆ 研究会参加申込数は142名でした。 多数のご参加ありがとうございました。 記 第199回フィラー研究会 日時:2022年9月12日(月) 13:00~ 場所:Microsoft Teamsによるオンライン開催 (参加登録された方へ事前に会議リンクを配信します) 13:30~14:30 講演①:カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet(R) による ソリューション提供 株式会社カネカ アグリバイオ&サプリメント研究所 Green Planet研究グループ 上席幹部・グリープリーダー 佐藤 俊輔 氏 (休憩15分) 14:45~15:15 会社製品紹介①:噴霧凍結造粒乾燥法によって調製された顆粒の特性 株式会社プリス パウダーテクニカルセンター パウダーテクニカルセンター長 川口 晋也 氏 15:15~15:45 会社製品紹介②:フィラー研究開発へのOCTの活用 株式会社システムズエンジニアリング 技術顧問 大林 康二 氏 (休憩15分) 16:00~17:00 講演②:超音波散乱法による微粒子分散系の評価技術 京都工芸繊維大学 材料化学系 教授 則末 智久 氏 講演①:当社では、海洋生分解性を有するバイオポリマー、カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet(R)を生産、販売している。Green Planetは植物油脂を原料とし、微生物重合によって微生物内部で重合、蓄積されるポリマー材料であり、これまでのポリマー材料とは全くことなる生産様式にて生産される次世代型新材料である。本講演では微生物によるポリマー重合機構や、物性制御技術に加え、Green Planetが提供するsolutionや、これからの展開に関してご紹介させて頂きます。 講演②:液体中に浮遊する微粒子に低エネルギーの超音波パルスを照射すると、微粒子からの散乱を生ずる。その散乱波の周波数スペクトルやパルス振幅の時間変化を解析することで、微粒子の運動状態や粒子の硬さの情報を得ることができる。一次粒子が結合もしくは凝集した状態も想定されるが、ナノからミクロンの幅広い空間スケールをカバーする超音波であれば、このような二次、三次粒子の構造や物性に関する知見を得ることもできる。本発表では、超音波散乱法の基本原理を述べた上で、微粒子の硬さ、サイズ分布や凝集状態を解析する方法について述べる。 会社製品紹介①:噴霧凍結造粒乾燥法は、原液を噴霧し急速冷却させて製造した凍結体を、フリーズドライすることにより顆粒を得る手法です。球形、低密度、均質構造とユニークな特性の顆粒を低温環境で製造可能です。セラミックス用途では、中実構造の柔らかい顆粒のため、プレス成型・焼成で密度・強度が向上し、バイオ用途では低温乾燥プロセスによる造粒のため、高生菌数を保った粉体となります。本講演では、様々な顆粒を製造した事例、ラボ用実験機から開発中の生産機についてご説明致します。 会社製品紹介②:樹脂に拡散・混入させて樹脂の機能を向上させる、あるいは新規機能を付加するフィラーの分布状況、母材への影響を詳細に評価することは、フィラーの開発にとって重要である。ほとんどの樹脂はOCTの光に対し透明または半透明で、比較的深い立体断層画像撮像を可能にし、分散するnm~100μmサイズのフィラーの評価にはきわめて有力であることが期待されるが、これまであまり報告はなされてない。本講演では、フィラーの研究開発に対して、OCTに期待できることについて紹介し、皆様のご意見を承りたい。併せて、弊社の他の製品についても紹介する。 |
2022年8月7日 | ◆第198回フィラー研究会(オンライン開催)が開催されました◆ 研究会参加申込数は121名でした。 多数のご参加ありがとうございました。 記 第198回フィラー研究会 日時:2022年7月15日(火) 13:00~ 場所:Microsoft Teamsによるオンライン開催 (参加登録された方へ事前に会議リンクを配信します) 13:30~14:30 講演①:This is White Magic! 堺化学のSDGs活動のご紹介 堺化学工業株式会社 営業本部 機能材営業部 八田 尚之 氏 (休憩15分) 14:45~15:15 会社製品紹介①:粒子径測定の新しい選択肢 ~遠心フィールドフローフラクショネーションのご紹介~ 株式会社島津製作所 分析計測事業部 日光 政隆 氏 15:15~15:45 会社製品紹介②:Xplore Instruments社小型混練機 レオ・ラボ株式会社 堀田 栄一郎 氏 (休憩15分) 16:00~17:00 講演②:SDG コーティング分野での添加剤の役割と目標達成への寄与 ビックケミー・ジャパン株式会社 イノベーション ディベロプメント統括 若原 章博 氏 講演①:堺化学の歴史はおしろい向けの酸化亜鉛から始まりました。当時のおしろいには鉛を含んでおり、常用することでの健康被害が社会問題となっていましたが、創業者の田中銀次郎は酸化亜鉛の国産化に成功し問題を解決しました。それから100年以上が経ち、現在では酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム等の無機粉体を扱っており、幅広い分野で、多くのユーザー様にご使用していただいております。今回はSDGsに関する取り組みが重要視されている中で、弊社が取り組むことのできるSDGsの対応について、「White Magic」をキーワードにご紹介いたします。 講演②:塗料・インキをはじめとして、フィルム・電池分野などコーティング技術が用いられている産業において、SDGs目標達成やカーボンニュートラルの取り組みが進められている。粒子の分散安定化・レオロジー特性・表面張力の制御などの添加剤も、グリーンエネルギーへの転換・再生産可能原料の使用・環境負荷の小さい成分への切り替えが行われている。加えて、添加されるアプリケーションでの、分散時間短縮によるエネルギーの使用削減、バイオベースの配合、リサイクルや廃棄を見通した製品設計に役立てるよう、添加剤の開発が加速している。本講演では、SDGs目標達成への添加剤の寄与について紹介する。 会社製品紹介①:多くの分野で材料の微細化、均一化が重要視されていること、ナノ材料への規制が始まっていることを背景にして、微粒子の大きさを正確に測定する技術が求められています。しかし、大小異なる大きさの粒子が混在した試料に対しては、従来の測定法では十分な測定が困難なケースがありました。この課題に対応するため、分級の必要性が認識されており、フィールドフローフラクショネーション法(FFF:Field-Flow Fractionation)が注目されています。分離場に遠心力を利用した遠心FFFは、ナノスケールからマイクロスケールまでの粒子に対して分級が可能な測定方法です。本講演では、弊社が開発した遠心FFFユニットFFF-C8030の分級原理・特長および分析事例についてご紹介します。 会社製品紹介②:弊社が日本総代理店を務めておりますXplore Instruments社小型混練機MC15HTについてご紹介をさせて頂きます。本装置MC15HTは先代の型式であるMC15から数えて日本での納入実績は3桁に及びます。本装置は一般的な樹脂からスーパーエンジニアリングプラスチックス・腐食性樹脂(フッ素樹脂・PVC)まで様々な樹脂の混練に適しております。充填剤としてCNTやCFR、CFRP、CBなど今の日本の研究に欠かすことの出来ない材料を一緒に混練させることができる装置となっております。当日は装置の詳細なご紹介とともに実際に装置の動いている様子を収めた動画もご紹介予定です。 |
2022年2月5日 | ◆会誌Filler Vol.25を掲載しました◆ 会員専用ページに会誌Filler Vol.25を掲載しました。 ご閲覧ください。 |
2022年4月23日 | ◆第197回フィラー研究会(オンライン開催)が開催されました◆ 研究会参加申込数は134名でした。 多数のご参加ありがとうございました。 記 第197回フィラー研究会 日時:2022年4月19日(火) 13:00~ 場所:Microsoft Teamsによるオンライン開催 (参加登録された方へ事前に会議リンクを配信します) 13:30~14:30 講演①:炭素循環を原則として持続可能な社会におけるプラスチックの役割 早稲田大学 ナノ・ライフ創新研究機構 客員教授 加茂 徹 氏 (休憩15分) 14:45~15:15 会社製品紹介①:粉砕・混合・分散の先に見える技術 フリッチュ・ジャパン株式会社 木村 崇久 氏 15:15~15:45 会社製品紹介②:経済産業省省エネルギー等に関する国際標準の 獲得・普及促進事業 「複合材料電子回路基板の放熱設計手法に関する国際標準化」のご紹介 富山県立大学 工学部 機械システム工学科 教授 真田 和昭 氏 (休憩15分) 16:00~17:00 講演②:セルロースナノファイバーの表面処理及び複合化に 関する研究開発動向 名古屋産業科学研究所 研究部 上席研究員 小長谷 重次 氏 講演①:プラスチックは軽くて丈夫で工業材料として非常に有用な素材です。一方、大量生産されたプラスチックは大量廃棄され、環境に大きな負荷を与えていることが分かってきました。廃プラスチックのリサイクルにはマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、エネルギー回収等の手法があり、それぞれメリットとデメリットがあります。この便利で厄介なプラスチックとこれからどのように付き合っていくべきか、この講演ではその考え方を示したいと思っています。 講演②:バイオマスを原料とし高弾性・高強度のセルロースナノファイバー(CeNF)がポリマーの力学特性改善フィラーとして注目されている。ところが、CeNFは親水性が非常に高いため、ポリプロピレン(PP)、ナイロン(Ny)やポリエステル(PET)などの汎用性疎水性ポリマーへの高分散充填が難しく、CeNFの汎用フィラーとしての応用展開には、CeNF表面の疎水化及びポリマーへの複合化技術の確立が不可欠である。本講演では、CeNFの表面性状からみた表面処理の可能性、文献特許等から得られるCeNF表面処理の実際とその効果、及びCeNF充填複合材料の研究開発動向つき紹介する。 会社製品紹介①:弊社は、ドイツ・フリッチュ社製の実験研究用粉砕機の総代理店です。ご利用数が多い製品として遊星型ボールミルがございます。この遊星型ボールミルはフリッチュ社とドイツの工科大学が共同研究して産まれたもので、フリッチュ社がパイオニアになります。パイオニアの名を汚さぬよう、常に先端を走り、粉砕だけでなく、混合、分散、メカノケミカルなど、多くの分野でご利用いただいております。また、無機物だけでなく有機物の粉砕にも多くの機種をそろえて対応しております。プラスチックの粉砕などにはカッティングミル系統を、冷凍粉砕を行うことが出来る機種もご用意しております。ぜひ、この機会に弊社商品をご高覧いただければ幸いです。 会社製品紹介②:電子機器の熱設計は、使用部品の表面実装化によって複合材料基板への放熱が重要となっているが、近年の電子機器のエネルギー密度の急激な増加により、複合材料基板のサーマルマネージメントはさらに難易度を増している。デジタル化社会の今後の進展に伴い、さらなる電子機器の小型化・高性能化が望まれる中、将来的に熱設計が破綻する恐れがある。こうした状況を打開するためには、熱設計技術の革新が必須である。中でも複合材料基板放熱の活用および複合材料基板上の部品の温度管理が特に重要であるため、本事業は、複合材料基板の放熱設計手法に関する測定技術を開発・国際標準化し、熱設計技術の向上に貢献することを目的としている。本講演では、本事業の取り組み内容について紹介する。 |
2022年1月29日 | ◆第196回フィラー研究会・第39回総会(オンライン開催)が開催されました◆ 研究会・総会参加申込数は99名でした。 多数のご参加ありがとうございました。 記 第196回フィラー研究会・第39回総会 日時:2022年1月28日(金) 13:00~ 場所:Microsoft Teamsによるオンライン開催 (参加登録された方へ事前に会議リンクを配信します) 13:30~14:20 第39回総会(2021年活動報告・会計報告、2022年活動予告・予算など) 休憩(10分) 14:30~15:30 講演①:ポリプロピレン向け難燃剤SR-8031,SR-8040のご紹介 大八化学工業株式会社 商品開発部 技術開発グループ 唐池 沙由里 氏 休憩(15分) 15:45~16:45 講演②:大阪ガスケミカルの機能性改質剤の紹介 大阪ガスケミカル株式会社 フロンティアマテリアル研究所 西野 雄大 氏 講演①:ポリプロピレン用リン系難燃剤SR-8031,SR-8040の開発について説明する。ポリプロピレン用難燃剤には主に臭素系・金属水和物系・リン系等があり、臭素系は燃焼時のガスの発生、金属水和物系は多量の添加が必要なこと、リン系は耐水性が弱いことなどそれぞれ懸念点が存在する。SR-8031,SR-8040は従来のリン系難燃剤より耐水性が大幅に改善しており、比較的低添加量で難燃性を付与し、燃焼時のガス発生も少ない。また非強化・GF強化両方に用いることが可能で、成形品だけでなくシートの難燃化も可能である。難燃ポリプロピレンは今後自動車のEV化の影響もあり需要が拡大すると予想され、今後SR-8031,8040の幅広い利用が期待できる。 講演②:大阪ガスケミカル株式会社は、石炭化学と医薬関連事業で培った技術を基礎にして、お客さまの製品の付加価値の向上を実現する、機能性化学品事業を展開しており、様々な機能性材料および加工製品を開発、製造、販売し、世界中の多くのお客さまにご利用いただいております。本講演では、これまで私が携わってきた機能性改質剤の中で、特に環境負荷低減に寄与する、相溶化剤「マリコンR」や「フルオレンセルロースRファイバー」について紹介いたします。 |
2021年12月26日 | ◆フィラー研究会・難燃材料研究会合同シンポジウム2021(オンライン開催)が開催されました◆ 合同シンポジウム参加者(参加申込数)は122名でした。 多数のご参加ありがとうございました。 記 フィラー研究会・難燃材料研究会合同シンポジウム2021 日時:2021年12月14日(火) 9:55~16:20 場所:Microsoft Teamsによるオンライン開催 参加費:フィラー研究会・難燃材料研究会の会員は無料 プログラム: 9:55~10:00 開会の挨拶 難燃材料研究会会長 大越 雅之 氏 10:00~12:00 パネルディスカッション 「下流産業と材料との技術のギャップを埋める」 司会:(株)本田技術研究所 漆山 雄太 氏 パネリスト: マツダ(株) 小川 淳一 氏 伊藤忠テクノソリューションズ(株)森 一樹 氏 (株)GSIクレオス 上村 泰二郎 氏 難燃材料研究会会長 大越 雅之 氏 フィラー研究会会長 永田 員也 氏 富山県立大学 真田 和昭 氏 12:00~13:00 昼休憩(60分) 13:00~15:10 招待講演 13:00~13:30 エポキシ樹脂用反応性難燃剤の開発と複合材料への応用 (株)ADEKA 玉祖 健一 氏 13:30~14:00 5G通信用の実装樹脂材料の現状と今後の展望 環境・バイオ・プラスチックリサーチ 位地 正年 氏 休憩10分 14:10~14:40 シリコーン系複合材料の最新動向、及びフィラー技術 富士高分子工業(株) 服部 真和 氏 14:40~15:10 高純度アルミナの放熱材料への展開 住友化学(株) 中山 篤 氏 15:10~15:30 休憩(20分) 15:30~16:15 一般講演 15:30~15:45 疎水化セルロースナノクリスタルの作製とフィラー材料への応用 新潟大学大学院自然科学研究科 ○三浦 創、坪川 紀夫、山内 健 15:45~16:00 親水性ナノシリカとカーボンブラックの複合フィラーの分散による ポリプロピレンの力学特性向上 富山県立大学工学部 ○棚橋 満、村瀬 樹 16:00~16:15 セルロースナノファイバー分散剤としてのポリグリセリン脂肪酸エステルの機能 阪本薬品工業(株)研究所 〇保田亮二、吉田真人 16:15~16:20 閉会の挨拶 フィラー研究会会長 永田 員也 氏 |
2021年9月9日 | ◆第195回フィラー研究会(オンライン開催)が開催されました◆ 研究会参加者(参加申込数)は163名でした。 記 第195回フィラー研究会(オンライン開催)プログラム 日時:2021年9月8日(水) 13:00~ 場所:Microsoft Teamsによるオンライン開催 (参加登録された方へ事前に会議リンクを配信します) 13:30~14:30 講演①:世界から取り残された日本!フィラー樹脂と成形加工 DX で再生を! 技術オフィスTech-T 代表 高原 忠良 氏 休憩(15分) 14:45~15:05 製品紹介①:DIC新規開発アルミナのご紹介 DIC株式会社 新事業統括本部 オートモーティブビジネスユニット 神田 僚 氏 15:05~15:35 製品紹介②:Thrutek社製AlNパウダー、Momentive製BNパウダー紹介 巴工業株式会社 化学品本部 機能材料部第二課 平塚 凌 氏 休憩(15分) 15:50~16:50 講演②:ミルフィーユ構造の材料科学にみる分野の広がり 東京農工大学 工学部 有機材料化学科 教授 斎藤 拓 氏 講演①:勤務していたトヨタ自動車とサムスンの比較の話題から、国際的にも立ち遅れが目立ち、生産性も低いままの日本の現状に関して危機感を持って概観する。その上で成形加工分野の画期的な競争力と生産性の向上のため、デジタル技術やフィラー樹脂活用など個別の事例も含めて各種の視点から試考する。最新計測技術とそのAI的分析、次世代自動車におけるフィラー樹脂の可能性など、トレンド知識としても役立つ話題も提供する。 製品紹介①:DIC株式会社では、新規事業として無機材料の開発に取り組んでいる。独自の合成技術を完成させることで、ミクロン~サブミクロン領域で高結晶性粒子の形成・形状制御を可能にした。今回、この技術を用いて板状形状、多面体形状、カードハウス状形状のアルミナフィラーを開発した。用途に最適なフィラー形状を選択できるようにすることで、フィラーの機能を最大限に発現でき、複合材料の高機能化に貢献する。本講演ではフィラーの粉体特性、並びに放熱用途や補強材用途、その他用途での活用事例について紹介する。 製品紹介②:高絶縁性と高熱伝導率を有するフィラーは、5Gやパワーモジュール用の放熱部材向けで、近年需要が高まりつつある材料である。高い特性を発揮するためには、樹脂への高充填を求められる一方、粘度の上昇により高充填が難しい点が課題としてあげられる。今回、Thrutek社では、丸み状AlNパウダー(NFシリーズ)を開発した。NFシリーズは、従来品と比較しBET値や、酸素量、さらに微粉量が低減されたシャープな粒度分布を特徴とする。これにより、粘度上昇を抑え、高充填化、高熱伝導率化が期待できる。他にもAlNの弱点である耐水性を改善したWシリーズも販売を開始している。本講演では、Thrutek社製AlNパウダーと、Momentive 製BNパウダーについて紹介を行う。 講演②:硬質層と軟質層から成る新奇な長周期積層構造(ミルフィーユ構造)にキンクを導入することで高強度化されることがマグネシウム合金において発見され、この材料強化原理を新規金属、高分子、セラミックスの三大材料へと展開させる研究が2018年度から科研費新学術領域研究において行われている。ミルフィーユ構造を形成する高分子材料として結晶性高分子とブロック共重合体が考えられている。本講では、ミルフィーユ構造の材料強化原理の高分子材料への展開の具体例を挙げながら、マグネシウム合金において発見された材料科学の基礎的概念と他分野への広がりについて概説する。 |
2021年7月13日 | ◆第194回フィラー研究会(オンライン開催)が開催されました◆ 研究会参加者(参加申込数)は99名でした。 記 第194回フィラー研究会(オンライン開催)プログラム 日時:2021年7月12日(月) 13:00~ 場所:Microsoft Teamsによるオンライン開催 (参加登録された方へ事前に会議リンクを配信します) 13:30~14:30 講演①:爆ごう法ナノダイヤモンドの機能材料としての応用 株式会社ダイセル 事業創出本部事業研究センター 研究員 久米 篤史 氏 休憩(15分) 14:45~15:15 製品紹介①:植物と空気からできた新素材 PLAiR 株式会社リコー リコーフューチャーズBU PLAiR事業センター PLAiR開発グループ スペシャリスト 宮越 亮 氏 15:15~15:45 製品紹介②:【新製品】ナノフォーカス横照射型X線CT MUX-2021と撮像事例のご紹介 株式会社マーストーケンソリューション 第三本部X線営業部X線営業課 主任 大坂 怜史 氏 休憩(15分) 16:00~16:30 製品紹介③:フィラー等に関する分析技術の紹介 一般財団法人材料科学技術振興財団 分析評価部SPG 大阪支所 支所長 荒木 達郎 氏 16:30~17:00 製品紹介④:日本製紙のゴム添加材料のご紹介 日本製紙株式会社 ケミカル・新素材 関西営業部 三木 将義 氏 講演①:爆ごう法ナノダイヤモンドは、平均一次粒子径が4~6nmの人工ダイヤモンドで、文字どおり爆薬を密閉タンク内で爆発(爆ごう)させることにより得られる。株式会社ダイセルでは2011年にこの爆ごう法ナノダイヤモンドの開発に着手し、製造における第一工程である爆薬の爆ごうから、精製、分散の各工程、更には機能発現のための表面改質を経たナノダイヤモンド製品の機能評価まで一貫した検討を進めている。今回、爆ごう法によるナノダイヤモンドの製造方法と得られるナノダイヤモンドの特徴について説明した後に、ここから期待されるアプリケーションと当社での機能物性評価検討の例について述べる。 製品紹介①:地球温暖化による世界的な気候変動や廃棄物による環境汚染が社会問題になっている中、化石由来プラスチックの代替素材普及は喫緊の課題になっています。リコーグループは環境経営をいち早く掲げ、脱炭素/循環型社会構築に向け、MFP等の部材として植物由来のでんぷん・糖から作られたPLA(ポリ乳酸:polylactic acid)を材料としたバイオマスプラスチックを採用してきました。この植物由来かつ生分解性(コンポスタブル性)を有するPLAをベースとして、発泡シートという新素材開発に取り組みました。 製品紹介②:フィラーや複合樹脂材料をX線で観察する為には①低電圧(長波長)のX線 ②高分解能(小焦点サイズ)③高い幾何倍率が必要となります。弊社X線源は、それらを実現し、今までX線では「見えなかった」樹脂や炭素等の、軽元素の材料が高分解能で観察可能となっています。弊社X線源を搭載した新製品MUX-2021の特長と最新の撮像事例についてご紹介します。 製品紹介③:弊団、及び、弊団の分析技術を紹介します。弊団では多種多様な分析装置を所有しています。多くの分析手法があるなかで適する手法の選択の方法をご紹介した後、フィラーの表面官能基、分散状態等を評価することができる分析方法等を紹介します。また、弊団ではスーパーコンピューター及びAIサーバを独自に保有しており、その計算資源を利用した画像解析によりものの状態を数値化した計算科学のデータなども紹介します。 製品紹介④:当社では、紙以外の製品群の一つとして、粉末セルロースや機能性コーティング樹脂の製造・開発を行っております。 1.粉末セルロース(KCフロック) KCフロックは、高度に精製した木材セルロースを当社独自の方法で微細化した、粉末セルロースです。その用途は、プラスチック充填剤・合成皮革充填剤・塗料添加剤など多方面にわたります。2.機能性コーティング樹脂(アウローレン) アウローレンは、ハロゲンフリーで酸変性タイプの特殊変性ポリオレフィン樹脂です。有機溶剤に可溶で、乾燥被膜はPP、PET、金属、ゴム等に対して優れた接着性を示します。3.開発品(ゴムの絶縁性改良剤) 本開発品をEPDMに少量添加した結果、他材料と比較して有意な体積固有抵抗値の上昇を確認いたしました。 |
2021年6月2日 | ◆フィラー研究会 第2期 第5回講習会Onlineが開催されました◆ 参加者は44名でした。 記 日時:2021年6月1日(火)9:55~16:20(受付は9:30より) 場所:Microsoft Teamsによるオンライン講習会(どこからでも参加できます) 参加費:会 員 15,000円 会員外 20,000円 (新版フィラー事典② 「機能性フィラー総覧」割引券添付) 定 員:100名(定員になり次第締め切ります。なるべくお早めにお申込み下さい。) 申込み:申込書に必要事項を記入し、講習会事務局(テクノネット社 瀬野)へE-mailにて送信下さい。申込書が届き次第、受講票をお送りします。 申込み締切り:5月25日(火) <プログラム> 09:55~10:00 開催の挨拶 フィラー研究会 講習会担当委員 瀬野 武 10:00~12:00 1. 総論 コンポジット用フィラーの選択と使いこなし フィラー研究会会長、富山県立大学 客員教授 永田 員也 氏 休憩(1時間) 13:00~13:30 2.1 タルク 林化成㈱ 執行役員 池田 隆男 氏 13:30~14:00 2.2 カオリン 林化成㈱ 事業本部 足高 翔太 氏 14:00~14:40 2.3 マイカ ㈱ヤマグチマイカ 伊藤 恭三 氏 休憩(5分間) 14:45~15:35 2.4 ガラス繊維 日本電気硝子㈱ 松永 達樹 氏 15:35~16:15 2.5 ワラストナイト他 巴工業㈱ 工業材料部 遠山 直孝 氏 16:15~16:20 閉会の挨拶 フィラー研究会副会長 真田 和昭 |
2021年4月24日 | ◆第193回フィラー研究会(オンライン開催)が開催されました◆ 研究会参加者(参加申込数)は154名でした。 記 第193回フィラー研究会(オンライン開催)プログラム 日時:2021年4月9日(金) 13:00~ 場所:Microsoft Teamsによるオンライン開催 (参加登録された方へ事前に招待メールを配信させていただきます) 13:30~14:30 講演①:熱を制御する新しいコンポジット材料 昭和電工マテリアルズ(株) 先端技術研究開発センタ 主管研究長 竹澤 由高 氏 休憩(15分) 14:45~15:15 製品紹介①:ビーズミルを用いたフィラーの微粉砕・分散技術 アシザワ・ファインテック株式会社 微粒子技術研究所 石井 利博 氏 15:15~15:45 製品紹介②:PUCコロイドミルの湿式分散・解砕の技術紹介 株式会社マウンテック 藤城 堅大 氏 休憩(15分) 16:00~17:00 講演②:自動車用高分子材料の開発-ナノコンポジットからセルロースナノファイバーまで- 京都大学 生存圏研究所 特任教授 臼杵 有光 氏 講演①:電子機器の高性能化、小型化により発熱密度が増加していることから、放熱性向上が一層求められている。発熱源からの熱伝導性を向上させるだけでなく、最終的に外部に熱を放出する熱マネージメントの考え方が重要である。放熱性を向上させるために、従来はマクロな視点からのパーコレーションやヒートシンク等の対策が取られてきたが、ナノ~ミクロ的な材料の観点から有機/無機界面の制御まで必要となってきた。本講演では、熱伝導、熱放射の観点から、(1)高次構造を制御した自己配列型の高熱伝導樹脂と、(2)放射スペクトル選択性を有する金属粒子配列型熱放射材料について、最近のトピックスを紹介する。 講演②:自動車用高分子材料には高剛性、高耐熱性などが要求され、多くのフィラーが添加されている。ガラス繊維やタルクなどが代表例であるが、ここではフィラーをナノメートルサイズにまで分散したナノコンポジットの例を紹介したい。ナイロン6(PA6)クレイナノコンポジットはクレイが5%以下の少量添加で低比重、高剛性材料として既に実用化されている。バイオ高分子(ナイロン11)の高次構造を制御してナノアロイ化することで高衝撃性を達成した材料も実用化例がある。最近ではフィラーを植物由来のセルロースナノファイバー(CNF)にして高剛性を達成した例もあり、今後の自動車用材料として期待されている。 製品紹介①:フィラーの粒子径や形状はフィラー充填複合材料の機械的強度や耐熱性、導電性、磁性などさまざまな特性に影響を及ぼす。特性を向上させるためには粒子径のコントロールが重要であり、微細化が必要な場合には、粉砕・分散が重要な工程となる。粉砕・分散機にはさまざまな種類、特徴があるため、フィラーに合った装置を選定し、最適な条件で処理することが重要である。本講演では、微粒子を効率よく生成することが可能な装置であるビーズミルの特徴や粉砕・分散技術について説明し、連続式乾式ビーズミルや卓上サイズの超小型ナノ分散用循環型湿式ビーズミル、ビーズ分離能力強化型湿式ビーズミル、ナノ粒子大量生産用分散機などを紹介する。 製品紹介②:Probst & Class社(独)のコロイドミルは、エネルギー伝達効率が高い、特殊加工の施された円錐状のロータ及び円筒状のステータからなり、ステータ内側でロータが高速回転する。吐出口に進むほど間隙が狭くなるテーパ構造となっており、最小40μmまで狭めることが可能である。狭い間隙にて強力な渦流が発生することにより、粒子同士の同体摩擦効果が発生し、間隙以下の処理物が得られる。媒体攪拌ミルの前処理機として、使用することで、媒体攪拌ミルの性能を最大限に引き出すことができ、製造時間の短縮・生産の安定化を図ることが可能となる。 |
2021年2月21日 | ◆第192回フィラー研究会・第38回総会(オンライン開催)が開催されました◆ 研究会参加者(参加申込数)は157名でした。 記 第192回フィラー研究会(オンライン開催)プログラム 日時:2021年1月25日(月) 13:00~ 場所:Microsoft Teamsによるオンライン開催 (参加登録された会員の方へ事前に招待メールを配信させていただきます。) 13:30~14:00 第38回総会(2020年活動報告・会計報告、2021年活動予告・予算など) 休憩(10分) 14:10~15:10 講演①:ジルコニアナノ粒子分散とハイブリッド材料への応用 京都工芸繊維大学 新素材イノベーションラボ 特任教授 松川 公洋 氏 休憩(10分) 15:20~16:20 講演②:セルロースナノファイバー強化プラスチックの力学的特性と課題 京都市産業技術研究所 高分子系チーム チームリーダー 仙波 健 氏 講演①:ジルコニアは高屈折率材料として注目されているが、実用的な光学材料に適用するには、ポリマー中にナノメートルサイズで分散した透明ハイブリッド材料に展開する必要がある。そのためには、モノマーやポリマーに分散可能な粒子表面状態を形成しなくてはならない。分散剤と分散方法の開発は、得られるハイブリッド材料の機能に直接的に反映されるので、極めて重要である。本講演では、ジルコニア凝集粒子からのビーズミルを用いた分散液の作製とハイブリッド材料への応用について紹介する。 講演②:セルロースナノファイバー(CNF)は,植物を原料とするサステイナブルな素材である。軽量で優れた機械特性,さらにフレキシブルで繰り返し加工をしても繊維が破断しにくいためリサイクル性にも優れる。地球温暖化,海洋汚染などの環境問題が深刻な中,次世代のプラスチック強化繊維として期待されている。本発表では,CNFで強化した熱可塑性樹脂の特性,課題,用途展開などを紹介する。 |
2020年11月3日 | ◆第191回フィラー研究会(オンライン開催)が開催されました◆ 研究会参加者(参加申込数)は111名でした。 記 第191回フィラー研究会(オンライン開催)プログラム 日時:2020年10月20日(火) 13:00~(12:50から会議に参加いただけます。) オンライン会議システム:Microsoft Teams (参加登録された会員の方へ事前に招待メールを配信させていただきます。) 13:00 開会挨拶 13:05~14:05 講演①:粘土やバイオマスを用いたコンポジットの新展開 -国際標準化も見据えて 産業技術総合研究所 化学プロセス研究部門 首席研究員 蛯名 武雄 氏 休憩(5分) 14:10~14:40 製品紹介①:撹拌装置とスケールアップおよびCDMプロセス プライミクス株式会社 乳化分散技術研究所 春藤 晃人 氏 14:40~15:10 製品紹介②:製品紹介②:機能性アルミナゾル 川研ファインケミカル株式会社 ファイン事業部研究開発部 永井 直文 氏 休憩(5分) 15:15~16:15 講演②:フィラーに関わる研究開発テーマの体験談 ミトラボ 会社代表 水戸 洋彦 氏 (閉会) 講演①:粘土を主成分としたプラスチック粘土コンポジット膜を研究した。無機フィラー添加により、プラスチックフィルム耐熱性、不燃性、放熱性、ガスバリア性を向上させることができ、これを自立膜あるいはコーティング膜として用いることにより、多くの実用化製品を開発した。最近はさらにプラスチック成分としてスギ由来の改質リグニンを用いることによって耐熱性、ガスバリア性、絶縁性などに優れた高付加価値膜材料を開発することに成功した。製品とともにガスバリア膜用粘土の国際規格を開発しており、この規格が商取引に用いられることによってさらなる産業の拡大が見込まれる。 講演②:入社時の日本の技術開発は基礎技術も含め安価で大量に供給出来る商品開発が中心であったが、定年退職した現在では基礎技術を除いた開発リスクが少なく短期間で確実に商品化出来る商品開発が求められる状況に変化した。現在私が開発に携わっている種々の商品開発例も含め、ホウ素原料の一つである鉱物名コレマナイトの特性の紹介とその特徴を生かした商品開発の一例をご紹介することにより、現在商品開発にご苦労されて居られる技術担当者の一助になれば幸いである。 製品紹介①:当社で開発したLiイオン2次電池の大量生産に向けた製造技術を開発した。電極スラリーを連続処理で生産可能な「CDMプロセス」である従来の製造手法であるバッチ・ミキサ方式に比べて工場の設置面積や消費電力、人件費などを削減でき、品質向上とコスト低減を実現できるプロセスとなっている。CDMプロセスは予備的に撹拌して混合した電極材料を定量ポンプで送液してフィルミックスを通過させる事で、微粒子が均一に分散した電極材スラリーを製造できる。また、フィルミックスはスケールアップも容易で回転ホイールの周速を設定する事で撹拌する条件が決まる為、大型機に展開する場合でも周速の微調整だけでスケールアップが可能である。 製品紹介②:弊社のアルミナゾルは水酸化アルミニウムのナノ粒子が溶媒中に単分散していることから、ポリマー中へのナノ分散が容易であり、さらには、部材表面へのコーティングが可能である。近年、無機化合物、有機化合物を組合せて高機能化することが盛んに行われている。しかし、目的の性能を最大限引き出すためには、最適なフィラーの選択が重要になってくる。弊社では長年、アルミナナノ粒子の形状制御に取り組んであり、粒子サイズや形状由来の物性を生かした用途展開を進めている。本講演では、繊維状粒子のフィラー特性やコーティング特性を中心に紹介する。 |
2020年8月17日 | ◆第190回研究会(オンライン開催)が開催されました◆ 研究会参加者(参加申込数)は122名でした。 記 第190回フィラー研究会(オンライン開催)プログラム 日時:2020年7月9日(木) 13:00~(12:50から会議に参加いただけます。) オンライン会議システム:Microsoft Teams 13:00 開会挨拶 フィラー研究会会長 13:05~14:05 講演①:表面処理を用いない親水性ナノフィラーの分散 富山県立大学 工学部 機械システム工学科 准教授 棚橋 満 氏 休憩(5分) 14:10~14:40 製品紹介①:キチンナノファイバーの特性と用途展開について シャープ化学工業株式会社 技術部開発課 課長 河原 宏紀 氏 14:40~15:10 製品紹介②:ファイバー状窒化アルミニウム単結晶フィラー“Thermalnite”の技術開発と展開 株式会社U-MAP 代表取締役CEO 西谷 健治 氏 休憩(5分) 15:15~16:15 講演②:摩擦・摩耗低減のためのナノ材料 兵庫県立大学 大学院工学研究科 機械工学専攻 ○教授 木之下 博 氏、助教 松本 直浩 氏 (閉会) 講演①:ポリマー中への親水性ナノフィラーの分散技術として従来採用されてきたフィラー表面の疎水化処理を用いずに調製されたナノコンポジットは、低コスト化のみならずフィラー/ポリマー界面性状を反映した新規特性発現が期待される。本講演では、シリカをはじめとした無機ナノフィラーを親水性表面のまま各種ポリマーに分散させた研究事例について、フィラー高分散性を実現するポイントとともに紹介する。さらに、ポリマー中に分散させたナノフィラーの表面が非改質であるが故に発揮される各種コンポジットの特性にも発表する。 講演②:摩擦は、接触する二つの表面間(摩擦界面)のせん断強さに依存する。そのため摩擦・摩耗の低減には、摩擦界面に低せん断性の材料を用いる、あるいは挿入すれば良い。そのため各種の添加剤が開発・研究されてきた。特にカーボンナノ材料は機械的強度が高く、また低せん断性のグラファイト構造を有するので低摩擦性が期待されてきた。我々は、カーボンナノ材料の1つである酸化グラフェンの摩擦低減効果について研究を行って来た。さらに木材からグラファイトがオニオン状となった木質ナノ黒鉛の合成を行い、これについても摩擦低減効果の研究を行っている。本講演ではこれらについて発表する。 製品紹介①:近年、セルロースを機械的に超微細化したセルロースナノファイバーが注目されており、最大の特徴は重量が鋼鉄の5分の1程度しかないにもかかわらず、その強度は鋼鉄の5倍以上もある点である。蟹殻などから採れるキチンはセルロースと似た構造を持ち、医療材料に使われるなど生体適合性を持つ材料である。我々はこのキチンに着目し、ナノファイバー化することを試みた。キチンの水分散液に超微細な気泡を発生するマイクロバブルと機械的な解繊を行うことでナノファイバー化することが可能であり、得られたナノファイバーを添加することで強靭性などの高付加価値を付与することができないか検討を行った。 製品紹介②:株式会社U-MAPと名古屋大学宇治原研究室では、開発した独自の新素材“Thermalnite”(ファイバー状窒化アルミニウム単結晶)の実用化に向けて取り組んでいる。Thermalniteは従来の放熱フィラーに比べて、少ない添加量でも樹脂などの熱伝導を向上させることができることが大きな特徴である。そのため、樹脂の特性(軽さ、柔軟性、加工のしやすさ)を維持したまま高熱伝導化を実現可能である。EVや5G、スマホ・PCなどの電子機器の高性能化、小型化・軽量化には放熱の課題が伴うため、これらの放熱部材として特に注目されている。本講演では、最新の技術開発や複合材料の今後の展開について、素材ベンチャーとしての想いと共に紹介する。 |
2020年3月4日 | ◆【重要なお知らせ】第190回研究会開催延期について◆ フィラー研究会 会長 永田 員也 2020年4月14日(火)に連合会館にて開催を予定しておりました第190回研究会につきまして、新型コロナウイルス感染者が国内で増加している現状を踏まえ、会員および関係各位の健康・安全面を第一として、この日の開催を取りやめ、【延期】することと致しました。講演者及び参加予定者の皆様にはご不便、ご迷惑をお掛けすることになりますが、ご理解、ご了承の程よろしくお願い申し上げます。 なお、この第190回研究会につきましては本年10月20日(火)に同会場にて代替開催を予定しております。詳細が決まり次第改めてご案内申し上げます。 |
2020年3月4日 | ◆第190回フィラー研究会のご案内【開催延期】◆ 本日付けの永田会長からのご案内にもございますように、下記の日程で開催を予定しておりました第190回フィラー研究会は延期致します。 ※ 既に「参加連絡フォーム」より参加申し込みされた分については、事務局の方ですべてキャンセル手続きいたします。 記 日時:2020年4月14日(火) 13:00~ 受付【開催延期】 場所:連合会館 2階 大会議室 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台3-2-11 ?03-3253-1771 (代) http://rengokaikan.jp/ 13:30~14:30 講演①:粘土やバイオマスを用いたコンポジットの新展開 -国際標準化も見据えて 産業技術総合研究所 化学プロセス研究部門 首席研究員 蛯名 武雄 氏 14:45~15:15 製品紹介①:撹拌装置とスケールアップおよびCDMプロセス プライミクス株式会社 乳化分散技術研究所 春藤 晃人 氏 15:15~15:45 製品紹介②:機能性アルミナゾル 川研ファインケミカル株式会社 ファイン事業部研究開発部 永井 直文 氏 16:00~17:00 講演②:フィラーに関わる研究開発テーマの体験談 ミトラボ 会社代表 水戸 洋彦 氏 講演①:粘土を主成分としたプラスチック粘土コンポジット膜を研究した。無機フィラー添加により、プラスチックフィルム耐熱性、不燃性、放熱性、ガスバリア性を向上させることができ、これを自立膜あるいはコーティング膜として用いることにより、多くの実用化製品を開発した。最近はさらにプラスチック成分としてスギ由来の改質リグニンを用いることによって耐熱性、ガスバリア性、絶縁性などに優れた高付加価値膜材料を開発することに成功した。製品とともにガスバリア膜用粘土の国際規格を開発しており、この規格が商取引に用いられることによってさらなる産業の拡大が見込まれる。 講演②:入社時の日本の技術開発は基礎技術も含め安価で大量に供給出来る商品開発が中心であったが、定年退職した現在では基礎技術を除いた開発リスクが少なく短期間で確実に商品化出来る商品開発が求められる状況に変化した。現在私が開発に携わっている種々の商品開発例も含め、ホウ素原料の一つである鉱物名コレマナイトの特性の紹介とその特徴を生かした商品開発の一例をご紹介することにより、現在商品開発にご苦労されて居られる技術担当者の一助になれば幸いである。 製品紹介①:当社で開発したLiイオン2次電池の大量生産に向けた製造技術を開発した。電極スラリーを連続処理で生産可能な「CDMプロセス」である従来の製造手法であるバッチ・ミキサ方式に比べて工場の設置面積や消費電力、人件費などを削減でき、品質向上とコスト低減を実現できるプロセスとなっている。CDMプロセスは予備的に撹拌して混合した電極材料を定量ポンプで送液してフィルミックスを通過させる事で、微粒子が均一に分散した電極材スラリーを製造できる。また、フィルミックスはスケールアップも容易で回転ホイールの周速を設定する事で撹拌する条件が決まる為、大型機に展開する場合でも周速の微調整だけでスケールアップが可能である。 製品紹介②:弊社のアルミナゾルは水酸化アルミニウムのナノ粒子が溶媒中に単分散していることから、ポリマー中へのナノ分散が容易であり、さらには、部材表面へのコーティングが可能である。近年、無機化合物、有機化合物を組合せて高機能化することが盛んに行われている。しかし、目的の性能を最大限引き出すためには、最適なフィラーの選択が重要になってくる。弊社では長年、アルミナナノ粒子の形状制御に取り組んであり、粒子サイズや形状由来の物性を生かした用途展開を進めている。本講演では、繊維状粒子のフィラー特性やコーティング特性を中心に紹介する。 |
2020年1月30日 | ◆第189回フィラー研究会・第37回総会が開催されました◆ 研究会参加者は59名、賀詞交換会参加者は39名でした。 記 日時:2020年1月27日(月) 13:00~ 受付 場所:エル・おおさか(大阪府立労働センター)南ホール 〒540-0031 大阪市中央区北浜東3-14 ?06-6942-0001 http://www.l-osaka.or.jp/ 13:30~14:20 第37回総会(2019年活動報告・会計報告、2020年活動予告・予算など) 14:30~15:30 講演①:繊維強化複合材料の材料開発と用途開発および今後の市場・技術動向 について 丸八株式会社 代表取締役社長 菅原 寿秀 氏 15:45~16:45 講演②:当社における複合材の技術開発について TIP composite株式会社 常務取締役 豊留 永久 氏 17:00~ 賀詞交換会(場所:本館10階 宴会場 梅寿 参加費:3,000円 当日徴収) 講演①:弊社の複合材料分野における事業の取組状況と製品・技術紹介と今後の業界展望を講演する。 主には自社の事業概要および国内市場、海外市場における取組事例と新規開発材料とその技術データの紹介を踏まえて、今後の同業界の市場動向・技術動向などについて説明する。 講演②:複合材成形品事業に30年携わり、複合材の進化を目の当たりにしてきた。複合材の進化と自社の成形技術開発や事業を絡めて、過去から現在そして未来への当社の複合材事業について紹介する。 |
2020年1月29日 | ◆第27回フィラーシンポジウムが開催されました◆ シンポジウム参加者は89名でした。 (1)日時:2019年11月28日(木) 13:00~17:00、 17:30~ 交流会 29日(金) 9:30~15:40 (2)会場:ホテルグランテラス富山 〒930-0004 富山県富山市桜橋通り2番28号 TEL: 076-431-2211(代表) http://breezbay-group.com/m-toyama/ (3)参加登録費:会員 27,000円 非会員 37,000円 (内訳:参加費17,000円(会員)または27,000円(非会員)、交流会費5,000円、宿泊費[朝食付]5,000円、29日昼食は研究会負担) (4)プログラム 第1日目[11月28日(木)] 12:00~ 受付、 13:00 開会の挨拶 13:05~13:35 招待講演① Fujipoly TIM材の開発技術および事例紹介 富士高分子工業株式会社 ○服部 真和 氏 13:35~14:05 招待講演② 高放熱材料市場及び窒化物フィラーの技術動向 株式会社トクヤマ ○秋元 光司 氏 14:05~14:35 招待講演③ 高熱伝導性を有するカーボンナノフィラー/金属基複合材料の開発と組織評価 広島大学 ○佐々木 元 氏 <休憩> 14:45~15:00 製品紹介① 新商品 プローブ式画像解析粒子形状分析装置SOPATの紹介 株式会社セイシン企業 ○照井 愼一 氏、山科 大輝 氏 15:00~15:15 製品紹介② 公転自転式撹拌脱泡機と温度センサ 株式会社写真化学 ○中村 友紀 氏 15:15~15:30 製品紹介③ フジミのフィラー向けパウダーご紹介 株式会社フジミインコーポレーテッド ○増田 祐司 氏、諌山 拓弥 氏、今 宏樹 氏 15:30~15:45 製品紹介④ Nanocyl社製MWCNT NC7000のご紹介 巴工業株式会社 ○遠山 直孝 氏 <休憩> 16:00~17:00 特別講演① 細菌を用いた金属ナノ粒子結晶の合成 広島大学 ○岡村 好子 氏 17:45~19:45 交流会 第2日目[11月29日(金)] 9:30~10:30 特別講演② 動物園におけるニホンライチョウの保護増殖 公益財団法人富山市ファミリーパーク公社 ○石原 祐司 氏 <休憩> 10:40~11:10 招待講演④ パワーモジュールにおける放熱材料の開発 三菱電機株式会社 ○平松 星紀 氏 11:10~11:40 招待講演⑤ WPCの高性能化・高機能化について 株式会社プレジール ○野村 学 氏(フィラー研究会元会長)、梅村 俊和 氏 11:40~12:10 招待講演⑥ セルロースナノファイバー(CeNF)を用いた機能性材料の研究開発動向 名古屋産業科学研究所 ○小長谷 重次 氏(フィラー研究会元会長) <昼食> 12:55~13:25 招待講演⑦ フェノール樹脂成形品の高性能化に寄与するフィラーの効果 大阪産業技術研究所 ○松本 明博 氏(フィラー研究会前会長)、木村 肇 氏 13:25~13:45 一般講演① 溶媒を用いない乾式系におけるナノ粒子表面へのポリマーのグラフト反応 新潟大学 ○坪川 紀夫 氏、河原 崇史 氏、山内 健 氏 13:45~14:05 一般講演② ナノフィラー分散オレフィン系動的架橋熱可塑性エラストマーの界面構造制御と力学物性 愛知工業大学大学院 ○福森 健三 氏、廣瀬 威仁 氏 14:05~14:25 一般講演③ 六方晶窒化ホウ素/シリコーン複合粒子を用いた等方性・高熱伝導シートの開発 産業技術総合研究所 ○冨永 雄一 氏、今井 祐介 氏、堀田 裕司 氏 富士高分子工業株式会社 片石 拓海 氏、岩井 亮 氏、菊池 節夫 氏 <休憩> 14:35~14:55 一般講演④ 樹脂ブレンド中でのカーボンナノチューブの局在化現象と複合樹脂の導電性 大阪産業技術研究所 ○籠 恵太郎 氏 14:55~15:15 一般講演⑤ 捺染インキ用高輝度金色顔料の開発 福田金属箔粉工業株式会社 ○真鍋 拓也 氏 15:15~15:35 一般講演⑥ 高密度ポリエチレン/フィラー複合材料の衝撃破壊挙動に及ぼす試験温度とフィラー粒子径の影響 岡山県工業技術センター ○日笠 茂樹 氏、甲加 晃一 氏 15:35~15:40 閉会の挨拶 |
2020年1月29日 | ◆第188回フィラー研究会が開催されました◆ 研究会参加者は82名でした。 記 日時:2019年9月11日(水) 13:00~ 受付 場所:連合会館 2階 大会議室 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台3-2-11 ?03-3253-1771 (代) http://rengokaikan.jp/ 13:30~14:30 講演①:環境負荷低減に貢献するスーパーエンプラDIC.PPS DIC株式会社 成形加工技術2グループ 國重 昌志 氏 14:45~15:15 製品紹介①:ブッス混練技術の進化と次世代向け連続混練機COMPEO 株式会社ブッス・ジャパン 代表取締役社長 平井 和彦 氏 15:15~15:45 製品紹介②:高分解能X線撮像事例と新型ナノフォーカスX線CT機のご紹介 株式会社マーストーケンソリューション 第三本部 X線営業部 大坂 怜史 氏 16:00~17:00 講演②:エンプラファインパウダーの開発とその市場展開 ポリプラスチックス株式会社 新事業開発本部 新事業探索室 田口 吉昭 氏 17:30~ 交流会(会場:201会議室 参加費2,000円 当日徴収) 講演①:まず、簡単に会社紹介を致します。その後、スーパーエンプラの一つであるPPSについて、ポリマーの特徴やコンパウンドの性能、用途例等につきご紹介をさせて頂き、特に、何故PPSが使われるのか?他のプラスチックに対する強みについて解説予定しております。また、PPSの主な用途分野である自動車部品において、環境負荷低減の目的で適用される用途に対し、求められる要求特性とそれに対応する開発動向を示し、弊社で開発した幾つかの材料につきご紹介致します。例えば、放熱性、耐久性、表面修飾性等の改善事例につき講演予定です。 講演②:エンプラは、耐熱性や機械的強度などの高いプラスチックであり、射出成型や押出成形などといった加工方法により、機械部品、自動車用部品、電子・電気機器部品など広く使用されている。そして、エンプラの特性を生かしたポリマーコンポジットやアロイの提案は多いものの、エンプラの加工温度で混合できる組み合わせに限られ、プロセス温度の低い汎用プラスチックや熱硬化性の樹脂に混ぜることは難しい。そこで、あらかじめパウダー化したエンプラをフィラーとして汎用樹脂や熱硬化性樹脂へ添加すれば分散が容易と特性が向上する。当日はエンプラファインパウダーの形状について説明し、エンプラファインパウダーが製造面、性能面で効率的な材料となることを提案させていただく。 製品紹介①:スイス・ブッス社は、これまで約70年にわたりコンパウンディング用装置として単軸連続混練機を開発製造してきました。スクリュー軸が回転運動すると共に往復動するという業界でも非常にユニークな仕組みを導入し、温度やせん断に敏感な材料でも効果的に混練ができるということで長年高い評価を得てきました。今回の講演においてはブッス・ニーダー技術の基本とその優位点及びこれまでの進化をご紹介すると共に、昨年秋に発表させていただきました様々なアプリケーションに対応できる次世代向け連続混練機COMPEO(コンペオ)シリーズをご紹介させていただきます。 製品紹介②:フィラーや複合樹脂材料をX線で観察する為には①低電圧(長波長)のX線 ②高分解能(小焦点サイズ)③高い幾何倍率が必要となります。弊社X線源は、それらを実現し、今までX線では「見えなかった」樹脂や炭素等の、軽元素の材料が高分解能で観察可能となっています。昨今の撮像事例とともに現在、開発を進めています新製品の特長についてご紹介します。 |
2019年7月18日 | ◆第187回フィラー研究会が開催されました◆ 研究会参加者は58名でした。 記 日時:2019年7月11日(木) 13:00~ 受付 場所:エル・おおさか(大阪府立労働センター)南ホール 〒540-0031 大阪市中央区北浜東3-14 地下鉄谷町線・京阪電鉄「天満橋」駅から西へ300m ?06-6742-0001 13:30~14:30 講演①:流体中における粒子集合体の挙動とレオロジー特性 神戸大学 大学院工学研究科 応用化学専攻 准教授 菰田 悦之 氏 14:45~15:15 製品紹介①:公転自転撹拌脱泡装置カクハンターのご紹介 株式会社写真化学 プロダクトカンパニー 第一開発部 高岡 文彦 氏 15:15~15:45 製品紹介②:黒鉛-GRAPHITE-の基礎 西村黒鉛株式会社 技術部 辻坂 祥一 氏 16:00~17:00 講演②:静電塗布型の粉体離型剤と金型鋳造システムによる 薄肉・高強度アルミ鋳物の製造と車の軽量化 株式会社MORESCO 研究開発部 プロジェクトリーダー 島 秀貴 氏 講演①:流体と粒子の混合物は様々な化学製造プロセスにおいて活用されている。その内部における粒子分散状態は最終製品の品質のみならず混合物の流動性や安定性に影響を及ぼすことから、製造プロセスの構築にはその内部構造は要件に応じて制御されなければならない。本講演では、最初に粒子分散状態が粘度や粘弾性などのレオロジー特性に与える影響について概説した後、高分子溶液や高分子溶融体と粒子の混合物に対して様々なせん断流動を印加した場合の内部構造変化について検討した事例を紹介する。 講演②:アルミニウム合金鋳造技術は自動車の軽量化を実現するための技術として注目されており、近年、品質の向上に伴い従来適用されてこなかった部品への適用も始まってきている。とりわけ、金型重力鋳造や低圧鋳造では溶融アルミの層流充填により鋳造欠陥の少ない高品質な鋳物が得られる。本講演では当該鋳造法で用いられる湿式の塗型材に替わる乾式の粉体離型剤へと変更するためのシステムの検討、粉体離型剤の静電塗布、および、実機への適用について報告する。 製品紹介①:カクハンターは業界で多様化する複合材料の開発に寄与します。カクハンターの技術的な特徴は公転と自転をそれぞれ独立して制御しているため、公転と自転の速度をそれぞれ可変することが可能となり、撹拌、混練、均一分散、解砕、コーティング、脱泡、分離、乳化等のプロセスを1台で実現することが出来ます。研究開発用途、品質管理、少量生産、量産といった様々なシーンでお客様にご使用いただけるようにラインナップを多数取り揃えています。発表当日は製品の説明に実例をまじえてご説明いたします。 製品紹介②:樹脂等のフィラー材料として、あるいは日常生活で…。日頃耳にする「カーボン」や「炭素」とは一体どういった物なのか、どういった種類があるのか。また、その炭素の一種である「黒鉛」とはどういった物で、どういった利用方法があるのか…。一口に「炭素」と言っても、墨や煤といったものから黒鉛やダイヤモンド、果てはカーボンナノチューブやグラフェンといった研究中の材料まで、様々な形態が存在します。炭素の中でも幅広く使用される「黒鉛」も、その形態や製造方法によって複数種に区分され、多様な利用方法があります。 黒鉛に触れたことのない方にも知って頂けるよう、炭素およびその一員である黒鉛について、その構造や種類、実用例などについて、基礎的な部分を中心にご紹介致します。 |
2019年6月3日 | ◆第2期第4回フィラー講習会『フィラー技術を学びなおす』が開催されました◆ 受講者は50名でした。 日時:2019年5月21日(火) 10:00~17:00(受付:9:20~) 場所:東京・御茶ノ水 連合会館 201号室 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台3-2-11 ?03-3253-1771 (代) 使用テキスト:『新版・フィラー事典①フィラー総覧』+資料 <開催にあたって> 本講習会は,フィラー研究会の定例研究会やシンポジウムと異なり、フィラーに関するさまざまなテーマを中心に構成、もう一度じっくりとフィラーについて学ぶことを目指し、年1~2回開催しています。今回の講習会では、「フィラー技術を学びなおす」をテーマとしてこれからの課題をシリーズで考えます。No.1としてフィラー技術の総合的課題、炭酸カルシウム、また測定・分散の捉え方、シミュレーション技術を取り上げます。 <プログラム> 9:55~10:00 開会の挨拶 フィラー研究会運営委員 瀬野 武 10:05~11:00 これからのフィラーを使いこなすために何が必要か -どのようなフィラー技術が重要か- 11:00~12:00 フィラー主要技術のポイントとこれからの応用展開 以上2件 フィラー研究会会長、富山県立大学 客員教授 永田 員也 氏 12:00~13:00 昼 食 13:00~13:45 炭酸カルシウムの基礎 -重質炭カル、軽質炭カルの特徴、これまでの研究開発および用途展開について- 白石工業株式会社 松原 從彦 氏 13:45~14:30 炭酸カルシウム -最近の用途展開- 白石工業株式会社 松原 圭 氏 14:40~15:30 フィラーのシミュレーション技術の基礎とこれからの可能性 フィラー研究会副会長、富山県立大学 教授 真田 和昭 氏 15:40~16:50 粉体としてのフィラーの評価法・課題 -フィラーの測定および分散をどうとらえるか?- 同志社大学名誉教授、白石工業株式会社 取締役 日高 重助 氏 |
2019年4月19日 | ◆第186回フィラー研究会が開催されました◆ 研究会参加者は83名でした。 日時:2019年4月16日(火) 13:00~ 受付 場所:連合会館(旧 総評会館) 2階 大会議室 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台3-2-11 ?03-3253-1771 (代) 13:30~14:30 講演①:高せん断成形加工技術を用いた多様なナノコンポジットの創製 株式会社HSPテクノロジー 代表取締役社長 清水 博 氏 14:45~15:15 製品紹介①:チタネート系・アルミネート系カップリング剤と高分子系分散剤 味の素ファインテクノ株式会社 研究開発部 佐藤 直哉 氏 15:15~15:45 製品紹介②:比表面積装置・画像解析式粒度分布ソフトの分析装置類の紹介 ㈱マウンテック 営業部 藤城 堅大 氏 16:00~17:00 講演②:ノンハロ難燃剤の開発と用途展開 株式会社ADEKA 樹脂添加剤開発研究所 清水 辰也 氏 講演①:世界に先駆けて開発した高せん断成形加工技術を用いることにより、従来不可能だった非相溶性ポリマーブレンドのナノ混合化、さらにはカーボンナノチューブ(CNT)に代表されるようなナノフィラーのポリマー中へのナノ分散化が可能となり、多様な新規ナノコンポジット材料が創出できるようになりました。本講演では、この技術の概要をまず紹介し、続いて、CNT,各種ナノ粒子、層状ケイ酸塩、さらには炭素繊維などのフィラーを各種ベースポリマーに分散させて作製したナノコンポジットの実例を順次紹介させて頂きます。 講演②:軽量化を目的としてプラスチック複合材料による金属代替が進み、様々な分野でプラスチックの用途が拡大すると共に難燃要求も増えている。「火災の未然防止、延焼抑制」といった従来の役割に加え、「火災時の安全性確保」の観点から燃焼時の発煙量や煙毒性を重要視する傾向が強まっている。本講演では火災時の安全性に優れたノンハロ難燃剤として開発したイントメッセント系難燃剤 「アデカスタブ FP-2500S」の難燃性能に関して、各種難燃剤との比較やフィラーとの併用効果などを中心に紹介する。また、難燃ポリオレフィン用途で要求される各種性能(耐候性/耐熱性/帯電防止性など)を満たす添加処方の最適化に向けた取り組みについても併せて紹介する。 製品紹介①:様々な分野での材料の高機能化に対応するため有機材料と無機材料を巧みに組み合わせた複合材料の開発が行われてきたが、近年では物性の更なる向上を目的としてフィラーの微粒化、高充填化が求められ、異種材料界面の設計改善が必須となっている。本講演では、改善策の一つとして活用されているチタネート系カップリング剤、アルミネート系カップリング剤、高分子系分散剤について紹介させて頂く。 製品紹介②:粉体分析装置メーカーである株式会社マウンテックの業務紹介として「全自動比表面積測定装置Macsorb」並びに「画像解析式粒度分布測定ソフトMac-View」の製品紹介を致します。Macsorb:全ての測定工程の自動化により迅速かつ高精度の測定を可能。様々なオプションユニットがありお客様の運用環境に適した装置の構築が可能。Mac-View:読み込んだ画像から条件を入力するだけで、粒子を自動的に認識し、粒度分布、形状係数などを迅速かつ正確に計測することが可能。 |
2019年2月24日 | ◆第185回フィラー研究会・第36回総会が開催されました◆ 研究会参加者は54名、賀詞交換会参加者は35名でした。 日時:2019年1月25日(金) 13:00~ 受付 場所:エル・おおさか(大阪府立労働センター)南ホール 〒540-0031 大阪市中央区北浜東3-14 地下鉄谷町線・京阪電鉄「天満橋」駅から西へ300m TEL:06-6742-0001 13:30~14:20 第36回総会(平成30年活動報告・会計報告、平成31年活動予告・予算など) 14:30~15:30 講演①:株式会社セイシン企業の事業及び機能性材料の紹介 株式会社セイシン企業 営業企画事業部 事業部長 照井 愼一 氏 15:45~16:45 講演②:中国コンパウンド樹脂業界の現状及びフィラー動向に関して 雨田株式会社 代表取締役社長 雷 盛華 氏 17:00~ 賀詞交換会(場所:本館10階 宴会場 梅寿 参加費:3,000円 当日徴収) 講演①:今年創立50周年を迎えた粉粒体専門メーカーである株式会社セイシン企業の業務紹介として粉粒体測定器及び製造装置の開発・設計・製造・販売と当社独自システムの受託粉粒体加工サービスのご紹介とフィラー用途とされる機能性材料(PTFEパウダー・PPパウダー・マイカ等)をご紹介します。 講演②:中国の改革開放以来、特に直近の20年間はGDPの急成長に伴い樹脂の需要も日に追って増えてきています。本講演は中国の樹脂コンパウンド業界の現状及び、それに纏わる樹脂フィラー、助剤の動向について調査した情報/データーを共有できればと思います。グローバル化が進む目下、日本の樹脂業界においても、中国はもはや無視できない存在になってきました。VAかBCP観点で中国のサプライヤーを探される時に図星はどこにあるか、要注意事項は何があるかについても探って見たいです。 |
2018年12月27日 | ◆第26回フィラーシンポジウムが開催されました◆ 参加者は81名でした。次回も2019年11月28日(木)、29日(金)にホテルグランテラス富山で開催致します。皆様のご参加をお待ちしております。 |
2018年10月5日 | ◆第26回フィラーシンポジウムの講演募集は締め切りました◆ 講演申込ありがとうございました。 |
2018年9月10日 | ◆第184回フィラー研究会が開催されました◆ 研究会参加者は90名、交流会参加者は45名でした。 |
2018年7月29日 | ◆第183回フィラー研究会が開催されました◆ 研究会参加者は58名でした。 |
2018年6月17日 | ◆第2期第3回フィラー講習会が開催されました◆ 受講者は62名でした。 |
2018年4月24日 | ◆第182回フィラー研究会が開催されました◆ 研究会参加者は70名でした。 |
2018年2月24日 | ◆第181回フィラー研究会・第35回総会が開催されました◆ 研究会参加者は60名、賀詞交換会参加者は47名でした。 |
2017年11月25日 | ◆第25回フィラーシンポジウムが開催されました◆ 参加者は69名でした。来年度も11月29~30日に富山で開催致します。皆様のご参加をお待ちしております。 |
2017年9月30日 | ◆第180回フィラー研究会が開催されました◆ 研究会参加者は90名、交流会参加者は40名でした。 |
2017年7月26日 | ◆第179回フィラー研究会が開催されました◆ 研究会参加者は71名でした。 |
2017年4月21日 | ◆第178回フィラー研究会が開催されました◆ 研究会参加者は116名でした。 |
2017年2月5日 | ◆第177回フィラー研究会・第34回総会が開催されました◆ 研究会参加者は60名、賀詞交換会参加者は38名でした。総会報告はこちら をご覧下さい。 |
2016年12月23日 | ◆第24回フィラーシンポジウムが開催されました◆ 参加者は68名でした。 |
2016年9月16日 | ◆第176回フィラー研究会が開催されました◆ 研究会参加者は69名、交流会参加者は32名でした。 |
2016年8月1日 | ◆第175回フィラー研究会が開催されました◆ 研究会参加者は48名でした。 |
2016年6月8日 | ◆第2期第2回講習会が開催されました◆ 受講者は56名でした。 |
2016年5月9日 | ◆第174回フィラー研究会が開催されました◆ 研究会参加者は86名でした。 |
2016年2月6日 | ◆第173回フィラー研究会(第33回総会)が開催されました◆ 総会・研究会参加者は83名、賀詞交換会参加者は52名でした。 |
2015年11月28日 | ◆第23回フィラーシンポジウムが開催されました◆ 参加者は69名でした。富山までご足労頂きありがとうございました。 |
2015年10月08日 | ◆Nプラス材料と技術の複合展で特別セミナーが開催されました◆ 「Nプラス材料と技術の複合展」に協賛するとともに展示会場にて特別セミナーを開催しました。 聴講者は164名で非常に盛況でした。会社製品紹介講演にご協力頂きました白石カルシウム(株)様、(株)マーストーケンソリューション様、(株)ナード研究所様、昭和電工セラミックス(株)様(順不同)に感謝致します。ありがとうございました。 |
2015年10月08日 | ◆第172回フィラー研究会が開催されました◆ 研究会参加者は73名、交流会参加者は33名でした。 |
2015年08月08日 | ◆第171回フィラー研究会が開催されました◆ 研究会参加者は53名でした。台風の中ご参加ありがとうございました。 |
2015年05月26日 | ◆第2期第1回講習会が開催されました◆ 受講者は56名でした。 |
2015年04月13日 | ◆第170回フィラー研究会が開催されました◆ 研究会参加者は50名でした。 |
2015年02月13日 | ◆第169回フィラー研究会(第32回総会)が開催されました◆ 総会・研究会参加者は66名、賀詞交換会参加者は49名でした。 |
2014年11月28日 | ◆第22回フィラーシンポジウムが開催されました◆ 参加者は60名でした。2日間に渡りお疲れ様でした。 |
2014年10月06日 | ◆第168回フィラー研究会が開催されました◆ 研究会参加者は80名、交流会参加者は40名でした。 |
2014年07月17日 | ◆第167回フィラー研究会が開催されました◆ 研究会参加者は75名でした。 |
2014年05月26日 | ◆第9回講習会が開催されました◆ 受講者は68名でした。 |
2014年04月30日 | ◆第166回フィラー研究会が開催されました◆ 研究会参加者は71名でした。 |
2014年01月17日 | ◆ホームページが新しくなりました◆ 詳細につきましては事務局より後日ご案内させていただきます。 |
2014年01月09日 | ◆第165回フィラー研究会(第31回総会)が開催されました◆ 総会・研究会参加者は86名、賀詞交換会参加者は53名でした。 |